千里眼(浄天眼)とは、遠くの物事を見ることができる能力という意味で使われています。
日本の1里は4キロで、言葉をそのまま解釈すれば4000キロさきの出来事を見ることができる、ということになりますが、あくまでこれはニュアンスであって、本当にそんな遠くが見える訳ではありません。
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目次です。
千里眼を持っている人の特徴
かなり離れた場所のものの細部を確認できる人
千里眼を持っている人の特徴は、一般的には遠方にあって、肉眼では確認できないものの細部を確認できるものだとされています。
これは数百キロ離れた場所で起きた火事を察知した、という話などがあるため、比較的分かりやすいものとなっています。
携帯電話やパソコンが発明される遙か以前だと、遠方で何か起きたとしても、即座に確認するすべなどなかったからです。
透視能力があり自分の能力を自慢しない人
千里眼を持っている人の特徴としては、他に箱や封筒の中に入っているものが何なのかを見抜けるというのがあります。
これは一般には透視と呼ばれているもので、別の能力だと思われがちなのですが、実は千里眼の一つなのです。
これは明治・大正年間の日本で一大ブームを巻き起こしたことで知られています。
御船千鶴子や長尾郁子などが特に有名なのですが、彼女たちは実験時の不備などを理由にインチキ扱いされたり、手品の烙印を押されてしまった、悲劇性の強い人物でもあります。
こうした影響もあって、透視ができる人の中には、自分の能力をひた隠しにするという傾向があります。
これは下手に能力を誇示すると、マスコミに囲まれて面倒になるし、何かあればすぐにインチキ扱いされて、世間から叩かれるためです。
そのため、自分は透視能力を持っているということを周囲に漏らしている人は、単なる目立ちたがり屋か詐欺師の可能性が高いと言えます。
もし本物の千里眼を持っている人に会いたいのであれば、さほど有名ではない人を、口コミを頼りに探した方が賢明となります。
未来や過去の出来事を見ることができる人
千里眼を持っている人の特徴としては、他に未来や過去の出来事を見ることができる、というのがあります。
これは占いや予言と混同されやすいのですが、千里眼が持つ能力の一つなのです。
こちらについては高い見料を要求する人は、単なる占い師か詐欺師だと考えて差し支えありません。
謙虚な性格の人
本物の能力者というものは、謙虚な性格を持つのがその特徴の一つと言われています。
そのため、威圧的な態度で接してきて、不安を煽るような発言ばかりを繰り返す人は千里眼の持ち主ではないと言えます。
そういう人に出くわしたら無視するようにしましょう。
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五感のどれかの発達が遅れている人
御船千鶴子という人物は、透視能力(千里眼)があるとされ、有名になった方ですが彼女は生まれつきの難聴であったとされています。
大人になる頃には、特に右耳の状態が悪かったと言われています。
その為、「聴覚」が悪い彼女には、それを補う形で第六感が徐々に発達したのではないかと言われています。
ちなみに第六感とは、直感のようなもので本能的に知ることができる能力とされています。
シックスセンスとも呼ばれています。
悟りを開こうと修行している人
出家し、修行を行い悟りを開く過程で得られる副産物に、仏教では「神通力」というものがあります。
仏教の教えでは、超能力(千里眼などを含める)のことを神通力と呼びます。
神通力の習得は、悟りへの道とも言われています。
しかし、この神通力は仏教の開祖、お釈迦様からの教えで、
「身につけた修行者はその事を見せびらかすような事はしてはいけない」と言われています。
その為、一般の人達がその能力を実際に確認することはできないのですが、修行により神通力は身につくとされています。
ちなみに、悟りを開くには、心を集中させる修行を行う「観瞑想」が良いとされています。
千里眼を持っている人の特徴を科学的に考察してみる
占い師
千里眼の能力を持っていると主張する人は、一般的には占い師に多いのですが、科学的にはそのほとんどは本物ではないとされています。
例えば、占い師が「あなたはイマジネーション(想像力)があり、クリエーティビティー(創造性)でもあり、行動力もある人です」と大雑把に話します。
すると、相手は勝手に「そうなんですよ…」と理解してくれると言われています。
何故なら、人間の大半は良い意味でプラス思考であり、自分の聞きたいと思うことだけしか本当は聞いていないからです。
これを、科学的には「ダートーマス・インディアンズ対プリンストン・タイガース効果」と呼びます。
曖昧な表現を使う人
また、占い師や千里眼の能力を持っていると主張する人に限って、曖昧な表現を使う人が多いです。
こうした人は、例えば「今後大きな変化がある」と相手に対して言葉にするだけで良いのです。
後は勝手に聞く側が解釈してくれるからです。
これで過去、現在、未来、全てを見通せるようになります。
要は、占い師や千里眼の能力を持っていると主張する人は、どちらにもとれる言葉を使うということです。
そうすることで、宝くじが当たった、結婚した、離婚した、家が火事になった、などの未来を見通すことが可能になります。
これを科学的には、「プロクルステス効果」と呼びます。
最後に
このように千里眼を持っている人の特徴は、取捨選択をすれば分かるようになります。
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