世の中には、自分の事を進んで話す人と自分の事を話さない人がいます。
聞いてもいないのに延々と自分の事を話し過ぎるのも問題ですが、人間関係を築くに当たってはある程度自分の事について話す事が必要とされています。
一方で、自分の事を話さない人も世の中には確実に存在します。
気が付くといつも自分ばかり話してるな、と思い当たる人が一人や二人はあなたの身の回りにもいるのではないでしょうか。
では、そういった自分の事を話さない人には一体どのような特徴(心理)があるのでしょうか。
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自分の事を話さない人の特徴(心理)
一般的な俗説
一口に自分の事を話さないといってもその背景には様々な理由がありますが、一般的には自分に自信が持てないといったケースがほとんどです。
では、どうして自信がもてないのか。
それは、コミュニケーションが苦手で
今日知り合ったばかりの人に「実は私……」といった重い話をしてしまい、引かれたり、嫌われた、などの苦い経験があるようです。
多くの方は、こうした相手との距離感を普段の生活の中で自然と身につけていきますが、先程述べたような経験がトラウマとなり自信が持てなくなり、心を閉ざしてしまうと自分の事を話さない人になってしまいます。
また人見知りや話し下手もそうですが、「こんな事を言うと引かれてしまうのではないか」とか「こんな話を聞かせても相手はつまらないのではないか」と感じるのは自己評価の低さにも繋がっています。
その対極に位置するのが「自己肯定感」です。
自己肯定感はたいてい幼い子供の時に親からの愛情によって、身につくものです。
なので子供の頃に出来の良い兄弟と比べられたり、人格や存在を否定するような育て方をされた人間はどうしても自分に対する評価が低くなってしまいがちです。
そうなると、内向型人間が出来上がってしまうのです。
内向型人間は、引っ込み思案で弱気で、ネガティブ思考、無口でおとなしい性格、1人が好きなのも特徴でアピールが下手なのです。
従って、自分の事を積極的には話さないので、周りに溶け込めず、人付き合いが苦手な人となってしまうのです。
もちろんですが、彼らにも「我慢強く、慎重、感情のコントロールができる」などの良い面もありますが、周囲からは、自分の事を話さないので「この人何考えているんだろう」と思われ、わからない人と見られがちです。
その他にも自己主張が苦手、謙虚、優しい、職人気質、秘密主義者、プライドが高い、相手に興味がない、コミュニケーション能力が低い人(コミュ障気味の人)というふうに見られているかもしれません。
人付き合いが苦手なタイプ
人付き合いが苦手で不器用なタイプだと、相手との会話が続かない、会話のキャッチボールが上手くいかないのも特徴です。
中には、相手と会話する、しゃべる、といったこと自体を「疲れる、めんどくさい」と感じている人もいます。
彼らは、自分の好きなことなら自分のことでも永遠と話せますが、自分の全く興味のないことを聞かれると、一言話すのがやっとといった具合です。
優しいタイプ
優しいタイプの場合ですと、
例えば、育った環境が違いすぎると「自慢話になるのではないか」「相手を不快にさせてしまうのではないか」と思ってしまい自分の事を話さない人もいます。
これはいわゆる「人間関係を良好にしたい」とか、「他人から好感を持ってもらいたい」という感情からもきているわけです。
ただ、見方によっては、自分の意志をしっかり持っていない人、人の意見に左右される人、といった見方をされることがあり中途半端な存在として、軽視され周りから利用されることもあるので気をつけたいところです。
一定の距離を保ちたいタイプ
一定の距離を保ちたいがために自分の事を話さないタイプの人もいます。
彼らは、相手と一定の距離を保ちたいがために自分の事を話さないのです。
職場などで好きな人でなくても「プライベートなことで相談があるんですが…」と言われれば、大嫌いな人でさえなければ頼りにされている感じがして、「嬉しい」と感じるものです。
これを「自己開示」と言い、相手との距離を縮めたい場合には、自己開示して自分の事を話すのはとても有効な手段ですが、それをしないので、つまりあなたと「仲良くなりたい」とは思っていないのです。
あなたとは、一定の距離を保っていたいのです。
自分の予定を開示するのが嫌なタイプ
自分の予定を開示するのが嫌なタイプもいます。
今日はどこどこに行って、○○時には帰ってきます。
これだと、束縛されているように感じてしまうのです。
さらに、予定を把握されているがために「今日はどこにも行かないのね?」っといった事を言われるのも、不快に思い腹が立つのです。
なので、自分の事は重要なこと以外は話さない、という人もいるのです。
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強がりな人
自分の事を話さない人の特徴としては、強がりな人です。
職場などで自分の失敗談を語ることは、共有体験をしているという錯覚を起こし親密度が向上しますが、強がりな人はこれが出来ません。
人は、元々他人に対しては、弱みなどを見せないようにするもので、地位が上がるにつれて、特に発言や行動に気をつけるようになるために、安易なことは言わなくなるのです。
プライドが高く、社会的地位のある人だと「自分の失敗談を話すと軽視される、威厳がなくなる」と思っているのかもしれません。
自分の事を話す余裕がない
自分の事を話さない人の特徴としては、落ち込んでいたりして今は話す余裕がない、というケースもあります。
例えば、学校の同窓会など積極的にいきたがるようなタイプは、自分の人生が充実していると思われます。
自慢話ができる、という喜びがあるかもしれません。
しかし、残念ながら「今自分はこんな仕事をしていて、今○○で働いている」といったことすらも話せない、という人は多いのです。
「今は職を失っていて、無職で、結婚もしていないし、実家暮らしだし、借金もある」といった方などは、やはり自分の事を積極的には話したくないのが常です。
今は、自分のことでいっぱいいっぱいなのです。
そっとしておいてあげましょう。
何かに夢中
自分の事を話さない人の特徴としては、何かに夢中の人が挙げられます。
今何かに夢中になっている人は、「人間関係を良好にとか、会話を続けよう」といった努力の全て放棄してしまいます。
なので会話自体をあまりしたがりません。
会話などは早急に終わらせて、早く今夢中になっていることに取り掛かりたいのです。
このような人から自分の事を聞き出すには、話す相手を選ぶ傾向があります。
「趣味が合わないだろうなぁ」と思う人にはなかなか自分からも話しかけませんし、たとえ相手が話しかけてきたとしても一言二言、会話しただけで終わってしまいます。
何かしら共通点があると、自分の事を話してくれるかもしれません。
魅力のある人
自分の事を話さない、語らない人は何だか不思議な魅力さえ感じることがあります。
沈黙が語ることもあるのです。
職場などでは社交辞令的な会話で終わるので、プライベートの話はできず全く生活感を感じさせない謎の人がいます。
彼らは、集団生活の中では浮いた存在に見えなくもないですが、その存在は希少価値で周囲からも憧れを抱かれる存在です。
自分の事を話さない人との距離の縮め方
それでは、自分の事を話してくれない人と距離を縮めたいときはどうすれば良いでしょうか?
それはゆっくり時間をかけてあせらずに話をしてくれるのを待つことです。
どんな人間でも、一生に一冊は小説を書けると言われています。
それはつまりどんな人間にだって、語るべき事があるという事です。
そういう人に、真正面から「もっと自分の事を話してよ」と迫ってもあまり意味はありません。
話して、と言われてすぐにぺらぺら話せるくらいならば初めから話しています。
「私はあなたの存在を受け入れています」というメッセージを無言のうちに伝え続けるのが一番良い方法です。
それは例えば、相槌や声の感じ、雰囲気などです。
つまりその無言のメッセージを相手にうまく伝えられる、ということが聞き上手ということになります。
それを続けていれば、いつか必ずガードの堅い人間もあなたに対して心を開いてくれるようになるでしょう。
最後に
自分の事を話さない人の中には人見知りや話し下手ではなく、単純に話したくないから話さないというケースも勿論あります。
距離をそれ以上縮めたくなく、意識的に会話を避けるタイプです。
そこらへんは見極めが必要ですが、聞き上手で悪いことなど一つもありません。
誰しも自分の話を「うんうん」とにこやかに聞いてくれる人間には好感を持つものです。
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