「鉄火場」とは、あまり聞きなれない言葉です。
みなさんは聞いたことがあるでしょうか。
小説や漫画などを読んでいるときなどに、まれに目にする機会があると思います。
この言葉に出会ったとき、恥ずかしながら、読み方も意味も知りませんでした。
ここでは、鉄火場の意味と使い方について紹介します。
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「鉄火場」の意味と使い方
読み方を調べてみると、文字の通りそのままに「てっかば」と読むんだそうです。
言葉の意味を調べてみると、博打を打つ場所、博打場(ばくちば)、賭場(とば)のことを表すことがわかりました。
そもそも「鉄火」、「てっか」には真っ赤に焼いた鉄、やきがねという意味があります。
その他にも、気性が激しく荒々しいことや、威勢の良いこと、侠気のあること、またそのさまを表すために用いられています。
裸で博打を打つ活気あふれる場所、そして、賭け事に熱中している賭博師(とばくし)たちの様子を、真っ赤に焼かれた熱い鉄に例えて「鉄火場」と名付けられたのだと思われます。
使い方
では鉄火場の使い方ですが、
例)
「ここはまるで鉄火場だ!」
「鉄火場に付き合う」
などの使い方が一般的です。
また、「~と化す」といった使い方もされています。
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鉄火
ところで、「鉄火」という言葉は「鉄火場」だけではなく、「鉄火みそ」などの料理の名前にもよく使われています。
なかでも、お寿司やさんなどで、なじみの深い「鉄火丼」、「鉄火巻き」など、マグロが使われている料理に「鉄火」という名前が多く使われています。
この「鉄火巻き」には、色味が赤く、辛みのきいたマグロが「鉄火」のようだから、名が付けられたという説があります。
また、博打場で賭博師たちが手を汚さないで食べられるように、と考え出されたという説まであるのです。
確かに、海苔で巻くことによって手が汚れにくくなり、手軽に食事が出来たのだろうと想像が付きます。
いまで言う、ファーストフードのような感覚でしょうか。
サンドウィッチの名前の由来
鉄火巻きの由来は「サンドウィッチ」の名前の由来にも、似ているところがあります。
「サンドウィッチ」は、サンドウィッチ伯爵ことジョン・モンタギューが、大好だったトランプゲーム中にも片手で食事が出来るように、と考え出したことで名前が付いたといわれています。
彼もカードに熱中しながら、手を汚さずに手軽に食事が出来るように、と工夫をこらしたのです。
どの国でも、どんな時代でも、勝負に熱中しているときは、食事をする時間さえも惜しかったようです。
まさに熱が冷めることを知らない「鉄火」のようです。
いまもどこかで、熱い鉄を打つように火花を散らして博打を打つ、そんな荒々しくも活気みなぎる「鉄火場」に「鉄火」たちが集っているのでしょう。
最後に
知らなかった言葉を調べることで、賭博師たちの熱がこちらまで伝わってくるような気がしました。
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