異端児の意味について辞典には、
ある分野で、正統から外れ、特異な存在とみられている人。
ある世界で,その主流には属さないが,特異な存在として注目を集めている人。
とされていますが、本来の意味で使われることはあまりなく、一般的には、相手を批判したり非難するときに皮肉として使われる言葉です。
この言葉を発する人は、相手を羨ましく思っていたり、その人物を善くは思っていないのでしょう。
しかし本来の意味としては、褒め言葉として使われる言葉です。
相手が本来の意味を知って使っているのか、ただ皮肉として使っているのかは、前後の文脈から読み取る必要があります。
ここでは異端児の意味について詳しく紹介します。
スポンサーリンク
異端児の意味
「異端児」とは、前途しましたように特異な存在を意味し、そうした人物を指す時に使われる言葉であり、「異端」とは、他と違う特殊性を持っているという意味があります。
宗教においては、正統ではない異なる思想を持つ立場の人々を異端と呼び、外道(悪い人間)を意味します。
その為、現代では皮肉めいた言葉として異端児が使われるようになったと思われます。
本来の意味
異端児の本来の意味は、言ってみれば型破りな人物です。
通常「型破り」は、誰にでもできるものではなく、限られた人にのみ許されるものです。
型破りとは、型を極めた人にしかできないものであり、つまり型を知らなければ、型を破ることはできないのです。
そう考えると彼らは、どんな分野にも存在しうるのです。
型を極めた人
型を極めることに成功した人は、徐々にその型にジレンマを抱えついには勝手なことを始めてしまいます。
これが異端児が生まれた瞬間です。
始めは誰もが戸惑い、彼等を批判しますが型にはまったままでは、時代の流れについていけないこともあります。
そうした中で型に埋もれなかった人物、新しい型を生み出した人物が注目され、異端児と呼ばれたと思われます。
要するに、異端児とはその分野を知り尽くし、創造性ある、飽くなき追及心を持った人といった意味で、従来の型にはまらず概念の枠組みから抜け出すことに成功した人物と言えます。
スポンサーリンク
異端児は世界を変える力も持っている
異端児というと普段の生活から、どうもはみ出し者という意味を考えてしまいがちです。
しかし、これは考え方で大きく変わるのではないのでしょうか。
世界の歴史はよくよく考えると、はみ出し者が世界を変えてきたと思えませんか。
あのエジソンやアインシュタイン、ビル・ゲイツ、スティーブ・ジョブズなどに至る、日本では坂本龍馬や田中角栄、ビートたけし、などに至るまで客観的に見て、異端児といえる人たちが大きく社会や文化を変えてきたと考えられます。
一体なぜなんでしょうか。
これには彼らが考えた社会のはみ出し者、という意味をプラスに考えたことにあると思います。
ではどのように考えたのでしょうか。
ここでは2つ挙げてみたいと思います。
自分は社会のために正しいことをしていると考える
社会からはみ出て、後に成功を収めるものに共通することは、自分が正しいことをしていることに信念を持っていることです。
信念は一見他人に理解できない所があります。
しかし、信念にはヴィジョンがあるのです。
長いヴィジョンで成功するイメージがはっきりしているのです。
よって周りが理解することはかなり難しいことでしょう。
ただそのヴィジョンが成功したときは、大きく社会の変化に貢献しているのです。
例えばエジソンは電球を発明しました。
電球の影響は、今の社会では欠かせないものです。
ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズは、新しい通信機器を開発し、現代社会に大きな影響を与え続けています。
日本では坂本龍馬が、行動から日本社会を変化させました。
変化は今の日本に大きな影響をもたらしています。
ビートたけしは大学を突然中退し(現在は特例で卒業)、フランス座に飛び込みお笑い芸人になります。
後にスキャンダルや事件を起こしますが、次は映画監督として世界的な評価を得ています。
芸能界におけるビートたけしの存在は、お笑いの地位向上と才能があれば、評価を得ることが出来るということを実証しました。
このように異端児と呼ばれた人は、社会を大きく変化させる要素を持っているのです。
実現のために努力を惜しまない
彼らはヴィジョンが出来ているので、実現のために努力を惜しみません。
惜しまない努力は、常人では考えられないことも多々あります。
成功のために失敗を恐れず、地道に成功に向かっていける性格を持っているのでしょう。
しかし、ヴィジョンを見つけられない異端児がいることも確かです。
彼らに自分の意味・やりたいことを与える時間が大事だと思われます。
見つけたときの爆発力は、社会を変化させるほどです。
彼らを長い目で見守り、時として何かを投げかけ、アドバイスを送る必要があるのでしょう。
スポンサーリンク