古い電球から新しい電球に替えたのに、蛍光灯がなかなかついてくれない時があります。
それには様々な原因があります。
ここでは、蛍光灯がつかないときに考えられる原因と対策について紹介します。
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目次です。
蛍光灯がつかない原因と対策
100Vの電源が来ていない
蛍光灯がつかない原因としては、まず、基本的なことを言うと100Vの電源が来ていないことが挙げられます。
- 停電や漏電によってブレーカーが落ちている。
- 片切りスイッチや三路スイッチ、四路スイッチが壊れている(工場などでは、リモコンスイッチやリモコンリレーなども故障することが多いです)。
- 蛍光灯器具の引き紐スイッチやリモコン操作によるスイッチが入っていない。
などが一般家庭においては考えられます。
ちなみに、一般家庭と違い工場などでは、蛍光灯器具の間にリミットスイッチを入れているタイプがあり、こうしたスイッチの故障が原因になることも多いです。
暗くなると電気がつくような、自動点滅器(センサー)を間に入れていてつかない、ということもあります。
この場合、黒い袋を自動点滅器に被せて電気がつくかどうかの確認をすることが必要です。
蛍光灯や点灯管の命が尽きた場合
2つ目は、蛍光灯や点灯管の命が尽きた場合です。
蛍光灯
蛍光灯は白熱灯に比べて寿命が長いです。
寿命が長いと一口に言っても、どれくらいもつのかハッキリしません。
種類によって違うのですが、2年もつ物もあれば4年もつ物もあります。
ただ、電球をつけたり消したりすることによって両端に汚れでもない黒ずみがつきます。
この黒ずみの正体は、電球をつけたときの光が両端に反射して焦げた跡になります。
黒ずみがたくさんつくことによって、寿命が短くなるので次第につかなくなります。
対策
対策としては、新しい蛍光灯への交換が必要です。
交換した際には、蛍光灯器具と蛍光灯がしっかりと接続されていることを確認しましょう。
点灯管
また、点灯管に問題がある場合も考えられます。
点灯管は光るのに必要な電力が溜まっている管ですが、こちらもつけたり消したりする事でサビがついてしまい、放電する事が出来なくなります。
放電が出来ないとつかない状況になり、無理やりつけようとすると本体自体が壊れてしまうということも可能性としてはあります。
対策
なので、基本的には蛍光灯を替えたら点灯管も一緒に替えます。
注意点として、違うタイプのものをつけている場合もつかない原因になります。
交換した際には、点灯管がしっかりと最後までしまっている、なども確認しておくことが大事です。
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照明器具が壊れた場合
3つ目は照明器具(蛍光灯器具)が壊れてしまった場合です。
もし、照明器具が壊れる事がなかったら最高で10年もちます(10年以上持つことも多いです)。
ここでは、まず照明器具が光る仕組みを説明します。
照明器具が光る仕組みを説明すると言っても、少々複雑になっているので理解するのに時間がかかってしまうので、すぐに理解する事が出来るように簡単な説明をします。
照明器具が光る仕組みはグロー球と呼ばれる電球がついていて、2本の配線コードでグロー球を支えています。
配線コードに電気を送り込むことで、グロー球が放電し照明器具が光る仕組みになっています。
配線コード
照明器具が壊れる原因としては、この器具に電気を送り込むことが出来る配線コードが、何らかの理由でねじれたりすることで電気を送り込むことが出来なくなっていることが考えられます。
他にも必要以上の電力を使用すると、ショートを起こしかねません。
ショートが起こると配線コードに送り込んでいた電気が漏れてしまい、感電する危険性があります。
配線コードがねじれたり突然ショートしたり、送り込んだ電気が漏れたまま使用すると、配線コードが劣化してしまい、結果つかなくなってしまいます。
更に、電気代が高くなってしまうリスクもあるので注意しましょう。
対策としては、新品に買い換えるなどが無難です。
安定器
照明器具の故障で考えられるのは、安定器の故障です。
安定器とは、放電を安定させる装置のことで照明器具にはこの安定器が基本的にはついています。
ただ、この安定器が何らかの理由で壊れたり、劣化することで、蛍光灯はつかなくなってしまいます。
対策としては、この安定器だけを交換したり照明器具ごと交換する方法のどちらかに絞られますが、一般家庭であれば器具ごと買い換えるのが無難です。
工場などにおいては安定器のみを交換したり、器具の損傷具合に応じて対応します。
接触不良
その他にも、接触不良なども考えられます。
蛍光灯がつかない原因としては、比較的多いのも特徴です。
蛍光灯には大きく分けて直管形と丸形、電球形があります。
直管形蛍光灯
直管形蛍光灯の場合には両端にバネが付いているタイプ(突き合わせ形)と蛍光灯を回転させてはめ込むタイプ(はさみ込み形)の器具が多いのですが、バネタイプの場合には、バネが弱りしっかりと金具部分が密着しないことで電気がつかなくなります。
回転タイプ(はさみ込み形)は金具部分が変形することで、接触不良が起こり電気がつかなくなります。
また錆び、カビなどにより電気が通電しなくなりつかないこともあります。
こうした接触不良の場合には、分解して修理する方法もありますが知識が必要です。
電気の知識がない人が分解することは危険ですので、外側から少し軽く叩いてみたりして接点が上手くつくようにするしかありません。
それでもつかない場合には、買い換えることを検討するなり修理してもらうなどの方法をとります。
また接点部分の汚れ(錆び、カビ)が酷い場合には、その汚れを落とすことで接触不良を直すことも可能ですので覚えておくと役に立ちます。
*直管形以外にも丸形や電球形もこうした接触不良が考えられます。
最後に
以上、蛍光灯がつかないときに考えられる原因と対策について紹介してきましたが、どうでしたか。
電気製品はやはり10年以上使っていると、どこかしら不具合が出てくるものです。
蛍光灯がつかなくて自分で直せない場合には、そのまま放置してしまうこともありますが、スイッチを入れたままにしていたりすると火災などにも繋がることもありますので、早めの修理や買い換えを行う必要があります。
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