戸建住宅の壁コンセントの交換をしましたので、そのやり方を紹介します。(電気工事士の資格は保有しています)
ちなみに、資格を保有していない方は、壁コンセントのカバーの交換はしても大丈夫ですが、それ以外はしない方がよさそうです。
誤って火事を起こしたりと、素人工事はとても危険です。
リフォーム業者の中にも、大工工事、壁紙の交換などの際に、料金を安くする為の素人工事をする業者もあり、電気工事士からすると大変迷惑です。
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目次です。
戸建住宅の壁コンセントの交換をしてみました
壁コンセントの交換ですが、まず必要な道具の説明からします。
- ドライバー(+-)
- カッターナイフ(電工ナイフ)
- ニッパー
- ペンチ
- テスター
- 絶縁テープ
- ライト(頭につけるタイプがおすすめ)
- コンセント
- カバーなどの付属品
が必要となります。
戸建住宅の、このコンセント自体は、まだ新しいのですが、隣にテレビの埋め込み型の配線機器(テレビ用の差し込み)を持ってきて、トリプルにする為。
問題はないのですが、せっかくの機会なのでコンセントの交換をすることにしました。
もちろん作業前にはブレーカーを落とす事を忘れずに、しっかりと落としたことを確認してから作業を開始します。
コンセントカバーを外す
まず、コンセントカバーを外します。
外し方は簡単で、大体はパネルの下側に小さなマイナスドライバーが入るくらいの穴が空いている筈なので、そこに小さいマイナスドライバーを差し込んでパネルを外していきます。(慎重に外してください、たまにパネルが割れます)
パネルが外れたら、後は上下のビス(ネジ)を外していきます。
すると、上部の画像のようにコンセントが取り出せます。
電線からコンセントを外す
電線が古い場合は、電線ごとニッパーで切って外します。
外した後は念のため、軽く絶縁テープを貼ります。
切った後はこんな感じです。
電線に余裕が無い場合は、このようには出来ない場合もあるので、初めに電線に余裕があることを確認してから、切って外す事をおすすめします。
また、電線が短く余裕がない場合は、中央の二か所の穴の電線が刺さっている方にマイナスドライバーを差し込んで電線を抜きます。
この時のコツは、マイナスドライバーの柄を胸に当てて身体全体で押すことです。
すると、簡単に差し込み口から電線を抜くことができます。
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被覆剥き
切った電線がこのような場合は、ニッパーやカッターナイフ(電工ナイフ)を使用して、VVF(電線)の被覆を剥いていきます。
このくらい黒と白の電線が出ればOKです。(大人の手のひらくらいでしょうか)
次に電線の差し込み口の、ストリップゲージに合わせて被覆を剥いていきます。
この時、必ず綺麗に被覆を剥ぐようにしてください。
被覆が残った状態で、差し込んではいけません。
電線を壁コンセントに差し込む
電線を差し込む際は、この場合、上の穴に入れるのなら白と黒、同じ列に入れます。
白は「W」に、黒は何も書いていない方に入れます。
入れる際は、しっかりと奥まで入れてください。
軽く入れている場合ショートすることもあり、危険だからです。
ちなみに下の差し込み口は、渡り(電気を送ること)に使ったりします。
また、初めの段階で下の差し込み口に電線を入れても問題はありません。(このタイプのコンセントは、中で上下の差し込み口同士が繋がっているからです)
仕上げ
後は電線を曲げ(手で曲げます)綺麗にボックスに収まるようにしてあげます。
始めにコンセントカバーを外した要領で、コンセントを固定し、枠を付け、パネルを取り付けたら完成です。
最後はブレカーを入れて、テスターで電圧を測定します。
テスターで測定
テスターは交流の300Vに設定し(この機器では120Vの設定でも良いのですが、私は200Vの動力を扱う為、間違えてテスターを壊さないようにする為に300Vの設定にしています。)100Vあるかの確認をして下さい。
多少の誤差はありますが、大体100Vを指すはずです。(この設定では画像のように10の値でOKです。そして上下どちらも確認して下さい)
これが100Vを指さない場合、何かしらの原因があります。
必ず調べて対策を講じて下さい。
最後に
壁コンセントの交換は簡単そうに思えて、電気屋さんに頼むのも嫌だ、と思ったあなた、その家、若しくはアパート、マンションは誰のものですか、もし、賃貸している物件でしたら、管理会社やオーナーに連絡すればコンセントの交換くらいしてくれる筈です。
コンセントカバーくらいは誰でも交換して良いとは思いますが、壁コンセントの交換は電気工事に当たりますのでしてはいけません。
どうしてもしたい方は、電気工事士の資格の試験を受けて、試験に合格した際にするようにして下さい。
そうすれば、仮にあなたが不動産賃貸業をしていたと仮定した場合、自分で管理する不動産の物件の電気工事もできるようになり、経費を削減する事が可能となります。
電気工事士の資格を有していない人は、資格試験への挑戦をおすすめします。
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