誰だって、他人からの評価は気になるものです。
人間は少なからず他人からは良く思われたい、尊敬されたい、という心理があります。
しかし、それを聞いてはいけません。
何故ならほとんどの場合、あなたが思っている評価を周囲はしてはくれませんし、正しく評価することはない、と言っても過言ではないからです。
それを聞いた場合、多くの人は腹を立てることでしょう。
つまり他人が自分を「ディスる」からです。
ここでは、若者が腹を立てた時によく使っている「ディスる」という言葉の意味と使い方について紹介します。
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ディスるの意味と使い方
「ディスる」とは、日本でおもに若者言葉として使われている言葉です。
「ディス」は「ディスリスペクト」を縮めた言葉です。
同様に外来語を縮めて動詞化した日本語の言葉の例として、フランス語の「サボタージュ」を縮めた「サボ」をつけた、怠けると同じ使われ方をする「サボる」という言葉が挙げられます。
ディスリスペクト
「ディスリスペクト」とは、名詞として「尊敬」、「重視」、動詞として「敬う」、「重んじる」などとして使われる英語「respect」(リスペクト)に、逆・否定を表す接頭辞である「dis」が頭についた言葉「disrespect」をカタカナ表記したものです。
接頭辞とは、どういうものか日本語において説明すると、例えば「不可能」という言葉は「可能」の頭に「不」を付けた言葉ですが、この「不」が接頭辞にあたります。
「不」も「dis」と同じように逆・否定を表す言葉なので、「disrespect」は「respect」の逆・否定であり、名詞として
「侮辱・ぶじょく:相手を見下した言動、名誉を傷つけること」
「無礼・ぶれい:礼儀がなくとても失礼なこと」
「軽蔑・けいべつ:取るに足らない相手とみなしさげすむこと」
「軽視・けいし:軽く考えて小ばかにし、認めないこと」
「不敬・ふけい:敬意を払わない、礼儀を重んじないこと」。
動詞として「侮辱する」、「無礼なことを言う」、「蔑む」、「軽んじる」などの意味を持ちます。
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ディスるの意味について
これを縮めて「る」をつけることにより動詞化した言葉が「ディスる」なので、この言葉も「disrespect」と同様に「侮辱する」、「無礼なことを言う」、「蔑む」、「軽んじる」などの意味を持ちます。
英語が縮んで日本語化して使われるようになった若者言葉ですが、結果的に縮んで残った部分は「dis」、つまり逆・否定を表す接頭辞のみになってしまいましたが、「disrespect」以外の「dis」のつく言葉を縮めた言葉として使われることはありません。
使い方
*OOOにはディスが入ります。
「ディスる」の使い方は、基本的には先ほどあげた意味として使いたい時に使用します。
・家族をOOOる奴らは嫌いだ
・先輩が後輩をOOOる
逆の使い方として、相手から侮辱される、無礼なことを言われるという意味で使うときは、「ディスられる」というように使います。
・今日も上司にOOOられる気がする
・OOOられるのは承知の上
ちなみに「ディスリスペクト」は海外のラップミュージックからきている言葉であり、海外ではヒップホップ系のアーティストや聞き手の間で使われていて、これを受けたアーティストや聞き手は返答として作られた歌である「アンサーソング」が作られることがあるほどですが、日本においてはあまりそのような使い方をすることはありません。
しかし日本では、侮辱というほどではない軽い批判を受けただけでも「ディスられた」という使い方をする人もいます。
動詞だけでなく名詞でもある「ディスリスペクト」を縮めたものですが、「る」と付けられ完全に動詞化した言葉であるので、「侮辱」や「無礼」など、ただの名詞として使われることはありません。
最後に
つまり「ディスる」「ディスられる」「ディスられた」という言葉は、侮辱の意味を持つ相手を中傷する言葉と思っていいようです。
仮に相手から「バカ、アホ」などとディスられた場合には、「そうした言葉を使う方がバカなんだ」と思うようにするのが良いです。
世の中には様々な人がいます。
相手の言葉に敏感すぎると、心が疲れてしまいます。
たとえ批判的な言葉を浴びせられても「それは自分に相手が嫉妬しているからだ」などとポジティブな考え方をすることで、心を軽くすることができます。
参考にしてみてください。
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