人と関わりたくない人というのは、時折見受けられます。
これは単なる人間嫌いが理由であることが多いとされています。
では、何故彼らが人間嫌いになったのかと言えば、コミュニケーション能力が低いことが挙げられます。
他人と顔を合わせても、うまく意思のやりとりができないのであれば、それに嫌気がさすのは無理がありません。
彼らはそのうちに面倒になって、他者との関わりを避けるようになったのです。
しかし、一方でコミュニケーション能力が比較的高い人でも、人を避けることがあり、それは病気もしくは何かしらの心の動きが原因となっている場合も考えられます。
ここではそんな、人と関わりたくない人の特徴について紹介していきます。
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目次です。
人と関わりたくない人の特徴
内気な人
人と関わりたくない人というのは、一般的には、対人関係が苦手な内気な人のことを指します。
内弁慶あるいは内向的とも言われます。
社会では内向的な人は、コミュニケーション能力が低いと考えられがちですが、
「話すことで嫌われるのではないか」「見下されるのではないか」と常に評価を気にする自己意識の高い人なのです。
その為、あまり人と関わりたくないといったことになるのです。
一方で、外向的な人は、誰とでも話を合わせることができるコミュニケーション能力が非常に高い人なのですが、悪く言えば、話を合わせるために平気で嘘も言うことができる、ただ、外面が良いだけの場合もあるようです。
ちなみに、内気な人はアドリブが下手であったり、人前では緊張して自分が出せないことも多いのですが、組織を離れいざ独立してみると、内向的な人の方が成功することが多いとも言われています。
完璧主義者や潔癖症
人と関わりたくない人の特徴としては、完璧主義者や潔癖症であることも挙げられます。
彼らは自分に科しているノルマが高く、それをこなすことを当然と考えているのに、他人がそれをしようとしないことに腹を立ててしまうのです。
その結果、他人といるとストレスがたまるため、いつしか他者との接触を避けるようになります。
これは他人に任せるよりか、自分で何もかもした方が早いという、彼らなりの合理性に基づいているため、そう簡単に矯正できるものではありません。
過去のトラウマがある
過去のトラウマが影響しているということもあります。
これは昔いじめを受けていた人などに見られるものなのですが、他者といるだけでそのときのことを思い出し、イライラするので、誰とも会いたくないという具合です。
これは先に説明した完璧主義者なり潔癖症の人が、その性格故に他者とぶつかり、つまはじきにされた結果そうなったというパターンが目立ちます。
許容範囲が狭い
人と関わりたくない人は、許容範囲が狭いのも特徴の一つとしています。
これは自分が定めた常識の外にいる存在を認めることができず、無意識のうちに排除してしまうのです。
こうした場合ですと、その人が自らの意思で許容範囲を拡げるほかに手段はありません。
急に広い心を持つのは不可能ですから、本人が自覚を持って直したいと感じても時間がかかります。
自分の感情を制御できない
単純に自分の感情を制御できない、というパターンも考えられます。
これはすぐに怒る人や些細なことで、他者を怒鳴りつける人が該当します。
これは、自分の感情を優先することを第一にしている人が陥りがちなものです。
気がついたら他人と距離を開けられていて、こちらから歩み寄るのも面倒で、いつしか孤立していたとなると、その修正は容易ではありません。
笑わない人や髪で目や耳を隠す人
心理学的に見て、人と関わりたくない人の特徴としては笑わない人です。
よく笑う人は、人と仲良くなりたい気持ちの現れであり、笑わないのは、競争心が強く、周りの人達と張り合おうとしているとも言われているからです。
また、笑わない人は、人に弱みを見せたくないなどとも言われ、ストイックな生活をしている場合もあります。
ちなみに、髪で目や耳を隠す人も心理学的には内気なタイプに当てはまり、人との関わりを避けているとされています。
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モラトリアム人間
人と関わりたくない人の特徴としては、モラトリアム人間が挙げられます。
モラトリアム人間とは、いつまでも自分の生き方を決められず、自分探しを続ける人のことを言います。
例えば、今の仕事との関係性のない資格を大人になってからも取得し続けたり、有名人になるなど、あらゆる分野での夢を忘れることができないのも特徴です。
要は大人になった現在でも、青年期の時のように、どれもこれもと言った具合に手を出している状態で、何をしたらいいのかがわからないのです。
その為、社会人としての帰属意識が薄くなりがちで、何に対しても一時的な関係を築くことしかできなくなってしまいます。
例「この仕事はOOの資格を取得したら、どうせ辞めるんだから同僚と仲良くしても仕方ない」
というようになります。
その結果、本当は人と関わりたいのに、モラトリアム人間であるが故に、誰とも関わることができなくなってしまうのです。
対人恐怖症
人と関わりたくない人の特徴としては、対人恐怖症という神経症を患っている場合もあります。
主な症状には、
- 赤面恐怖症:人前に出たり、話の最中に急に顔が赤くなる。
- 視線恐怖症:視線が気になってまともに会話ができなくなる。
- 会食恐怖症:人と一緒に食事をすると食べられなくなり、吐き気や喉の詰まりが起きる。
- 発汗恐怖症:人前に出た時、緊張した時、不安になった時に大量の汗が出る。
- 体臭・口臭恐怖症:自分のにおいが気になって、会話もあまりできない。
- おなら恐怖症:呑気症候群が原因となり、過敏性腸症候群などのお腹の問題が起こり、ガスが溜まって毎日おならや下痢、お腹の音に悩まされる。
などが挙げられ、症状が酷い場合には人と関わりたくない、という思いが強くなり、引きこもってしまうこともあります。
開き直ることで、症状が緩和されるとも言われています。
雑談恐怖症
仕事では雄弁なのにプライベートになると無口な人も、人と関わりたくない人になります。
これは対人恐怖症の一つの症状で「雑談恐怖症」という症状です。
過去のトラウマなどが原因となり、他人との自然な会話ができなくなってしまうのです。
雑談恐怖症の人は「自分は口下手だから」という強い思い込みを抱えているとも言われています。
その為、彼らは楽しそうに会話をする人達を見て、孤独感を覚え、余計に気落ちし、宴会や飲み会などの集まりにも徐々に顔を出さなくなってしまうのです。
身体醜形障害
「こんな顔(スタイル)では外を恥ずかしくて歩けない」などと思っている人は、人と関わりたくない人になっている場合があります。
まずこの症状は「身体醜形障害」と言われる神経症です。
症状としては、自分の容姿が気になりそのことで、頭がいっぱいいっぱいになります。
整形手術を行う人も多いと言われています。
彼らはそもそも公平な判断ができていない状態ですので、その状態でいくら整形しようとも納得することができません。
結果、何度も何度も整形手術を繰り返してしまいます。
そして最終的には、自分が醜くいと思い込むあまり、人との関わりを断ってしまうのです。
最後に
このように、人と関わりたくない人の特徴とは、性格的なものや心の病気による部分が大きいのです。
これは他人と直に顔を合わさなくても済むようになった現代では、増加傾向にあるものであり、ある種の社会問題とも言えます。
自分自身もそうならないように、気をつけるようにしましょう。
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