微妙なニュアンスが全く違った意味を成す言葉は、どんな言語でもあります。
特に日本語は同音異義語が多い言語で、字と発音を確認しないと正確な意味がわからないこともあるほどです。
対して、同じだと思われている言葉が、実は全く違ったものだったということもあります。
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「どうりで」と「どおりで」の意味
例として「どうりで」と、「どおりで」は、同じものとして使用する人が大多数となっていますが、正確には別の言葉です。
どちらでも何となく意味が通りますが、「どうりで」が正解です。
意味について
意味としては物事が起こった原因を知って納得することを指します。
「道理で」と書かれる言葉でしたが、次第にひらがな表記になっていきました。
その際に読み方を「どうりで」と話しているつもりが、聞き手には「どおりで」と聞こえてしまったため、ひらがなで表記されるようになったといわれています。
最初の頃は単純な間違いで済んでいましたが、誤記する人の数が増えてしまいました。
そのため、現在辞書でも「どうりで」と、「どおりで」の両方について書かれています。
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どおりでの正しい使い方
ただ、「道理で」の意味とは異なっていても、「どおりで」は国語として使用する例があります。
例として「言い伝え通りで」という言葉の「通りで」の部分に注目してください。
この場合の「通りで」は、「どおりで」と読みます。
その通りのとおりが、濁った音になるわけです。
つまり「道理で」を「う」の音でなく、「お」の音で読んでしまうことは、「通理で」という言葉を造語してしまうことになります。
誤記することで相手に与える印象も大きく変化してしまいますので、書くときには注意してください。
発音でも気をつけたほうがいいですが、多くの人は前後の文脈で読み取ることが可能です。
どうしても気になる時だけ、注釈をつけて説明してください。
「道理で」と「通りで」の漢字表記にすることでトラブルを回避することも可能
ビジネス文書などで書くときにはあえて漢字で書くのも、誤解を招かない方法といえます。
「道理で」と書くこと、「通り」でと書くことを注意して誤記しないことを心掛けることが、取引先や社内通知でも失礼になりません。
ビジネスマナーとして覚えておくと、文章を書くときにトラブル回避となります。
最後に
日本語だけの表現と思われがちな「どうりで」ですが、実は英語でもあります。
No Wonderと書き、文頭や文中に使用される言葉です。
海外でも道理でといいたくなる事柄があると、親しみがわいてきませんか。
英語での言い回しを覚えておくことで、より一層違いが覚えやすくなります。
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