現実的に、30代で職歴なしで就職するというのは難しく聞こえます。
確かに、学歴や職歴があったとしても、希望のところに就職することはなかなか難しいことです。
特に、日本では欧米に比べて既卒者が就職しやすい又は転職しやすい環境だとは言えません。
新卒至上主義の考え方を持っている、又は年齢制限を設けている会社もまだまだ多いのが現状です。
ただ、一流企業や年収何千万を得られる仕事や、資格や免許が必要な業種ばかりが就職ではありません。
正直、これらを狙うのであればよほど職歴に代わる何かがない限りは難しいのが現実です。
しかし、どこにでもいろんな会社や仕事があるものです。
働きたいという気持ちがあるのであれば、その気持ちを大切にして挑戦すべきなのです。
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目次です。
30代で職歴なしの人はまず自分を見つめ直すことが必要
30代で職歴なしの人が企業に就職するには、まず自分を見つめなおすことです。
自分のしたいことは何か、今の自分にできることは何か、自分がしてきたことは何かを現実的にしっかり見極めることです。
自分のしたいことに職歴が必要であれば、まずは現実的な選択ではありません。
次に自分に出来ることは何かというのは、資格や免許だけでなくほんのちょっとでも自分の特技や趣味があるのならば、それを実務に活かせないかを考えるのです。
30代で職歴なしと言っても何かしてきた人もいるはずです。
バイトでも遊びでも旅行でも、何でもいいので自分がしてきたことをしっかり言葉にできるようにするのです。
それらをしっかり整理したあと、今の自分を受け入れてくれる場所を見つける姿勢が大切です。
たとえ自分がやりたいことがすぐにやれる会社や仕事でなくても、未経験者や職歴なしでも受け入れてくれる会社に職歴を積み上げるつもりで挑戦することが大切です。
何もしなければただ単に職歴なしが続くだけです。
30代が終わった後に職歴なしで仕事がない自分を想像したら、これから40代に向けて動き出すことが先決なのです。
30代で職歴なしの人が就職するには
30代で職歴なしの人が就職するには、やはり未経験の仕事などに挑戦するしかないのです。
ただ、30代で職歴なしで就職するのが厳しいからといって、いきなり未経験の仕事をするのは30代の職歴なしの方にとっては耐え難いストレスとなります。
そこでもしも、何か資格や免許を取る余裕があるのならば、すこし遠回りしてでも勉強すべきです。
しかし、勉強する際には注意しなければならないことがあります。
それは、資格や免許は就職や収入に直結するものは限られているということです。
資格や免許は武器になります、しかし、資格や免許を持っていても実務経験を持っていなければ受け入れてくれない会社も多いということです。
そこで、まずはハローワークの求職者支援制度を利用します。
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職歴なしの人は求職者支援制度を使うべき
求職者支援制度は、最近できたばかりの制度ですので、知らない人も多いのではないでしょうか。(平成23年10月から始まりました。)
「求職者支援制度」とは、雇用保険を受給できない求職者の方が職業訓練によるスキルアップを通じて早期の就職を目指すための制度です。
出典:厚生労働省
求職者支援制度は、失業給付対象者ではない人でも受けられる制度ですので、失業給付金(雇用保険に加入していないため)が貰えない人達にはとってはメリットの多い制度になります。
メリット
求職者支援制度のメリットはやはり、無料の職業訓練が受けられることです。
コース
職業訓練といっても自治体によっては、様々なコースが用意されています。
例えば、
- 広告・グラフィックデザイン制作科
- ペットトリマー科
- ネイリスト養成科
- 設備メンテナンス技術者養成科
などです。
他にもwebクリエイター、介護職員、経理事務、などを目指せるコースもあります。
手当について
求職者支援制度では、月額10万円の受講手当や通勤手当を貰うことができます。
ただし、対象者は原則としてハローワークに求職を申し込みしていることが必要です。
また、
- 本人収入が月8万円以下(※1)
- 世帯全体の収入が月25万円以下(※1、2)
- 世帯全体の金融資産が300万円以下(※2)
- 現在住んでいるところ以外に土地・建物を所有していない
- 全ての訓練実施日に出席している(※3) (やむを得ない理由がある場合でも、支給単位期間ごとに8割以上(※4)の出席率がある)
- 世帯の中に同時にこの給付金を受給して訓練を受けている人がいない(※2)
- 過去3年以内に、偽りその他不正の行為により、特定の給付金の支給を受けたことがない
出典:厚生労働省
などの条件を満たしていることが必要になります。(詳しくは厚生労働省のページで確認するか、ハローワークの方に聞いてみて下さい。)
デメリット
求職者支援制度は上記の説明を聞く限りでは、メリットしか感じませんがデメリットはないのでしょうか。
気になったので調べてみました。
調べてみると求職者支援制度を受けるためには、様々な手続きが必要となります。
手続きについて
まず受講申し込みの手続き、給付金の申請、それから受講申込書を訓練実施機関に提出、訓練実施機関のテスト(面接・筆記試験)などの手順を踏まなければ求職者支援制度は受けられません。
また、訓練実施機関のテストを受けるのですから、当然試験に合格しなければいけませんし、仮に合格した場合でも訓練を実施中に8割以上サボると給付金は貰えません。
しかし、これらの手続きが終了すれば、お金を貰いながら就職に有利になる経験を積むことが出来ます。
受講終了後
受講終了後はハローワークで就職支援もしてくれます。
ですので、デメリットと言えば求職者支援制度を受けるための手続きが面倒なことくらいです。
30代で職歴なしで社会に出るのが怖い、就職できない、と悩む人は一度このような制度を利用するのも一つの手です。
訓練には同じような境遇の人が多いので、話などをすることで「悩んでいたのは自分だけじゃないんだ」と前向きな気持ちにもなれます。
*受講を希望の際は、本人の住所を管轄するハローワークにて手続きを行って下さい。
最後に
30代で職歴なしでの就職は、未経験者の求人でも年齢制限に引っかかることも多く、就職するのが困難ですが、求職者支援制度などもありますので「もう就職なんて無理だ・・・」とネガティブ思考にならないようにしましょう。
自分が求める場所ではなく、今の自分を受け入れてくれる場所を見つけることが職歴なしでも就職できるコツです。
そういった意味で、介護関係の仕事などは比較的多くの方を受け入れてくれるようですし、求人を探すのはハローワーク以外にも転職サイト、転職エージェントサイトなどもありますので是非就職活動をする際には使ってみて下さい。
こうして一歩を踏み出すことで、40代になる頃は自分の仕事を語れるようになっているはずです。
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