言葉の意味

「外道」の意味と、その使い方

投稿日:2017年6月16日 更新日:

 

猿飛あやめ

「外道にしか絶てぬ外道というものもある。私が汚れて誰かが救われるというのなら、喜んでこの手血に染めましょう。」

という漫画(銀魂)やアニメなどでよく聞くセリフ「外道」とは、どういった意味なのでしょう。

気になったので調べてみました。

ちなみに、漫画などでは「ド外道」などと使われることもあります。

スポンサーリンク

外道の意味と使い方

 

外道は、「げどう」と読みます。

意味

外道とは、仏教用語のサンスクリット語で、悟りを得る『内道』『内教』『内法』に対する言葉であり、『外教』や『外法』とも呼ばれています。

仏教以外の教えやそれを信じる者、異教・異教徒や異端のことを指し、古代インドの六師――(6人の自由思想家)や九十五種――(右の弟子達)を指したのが元々の意味でした。

「仏の教えや仏をそしる者」のことで、それが転じて「人の道や道徳から外れた人」全般を指す言葉となったのです。

それはいわゆる「人の在り方」に反するということに加え、芸の道、技の道、鍛錬の道などの『~道』にも当てはまります。

それにとどまらず、厄災をなす者、心のひねくれた者、邪悪な者に対しても用いられるようになりました。

「外道の面」というのは、そのような悪い人相を表す言葉です。

使い方

使い方として、次のような例が挙げられます。

samurai_kettou

■「彼は武士道とは遠く及ばない――侍で、誰も尊敬の念を抱かない」

■「芸人にあるまじき――ネタで客を呆れさせた」

■「お前のような――が、医者の信頼を歪めているのだ」

■「あなたのやり方は、まるで――のそれではないか」

■「――の言葉に耳を傾けるとは、俺も堕ちたものよ」

■「ここまで陰惨な犯罪は、――の仕業に違いない」

また、魚釣りの用語としても用いられることがあります。

狙った魚以外のものが釣れた時、「外道が釣れた」というように、落胆の意味を込めた使い方をします。

さらには、悪魔や化け物に対しても使われたりもします。

類義語としては、非道や極悪、巨悪、鬼畜、大逆、非情、下郎、異分子、はぐれ者、ろくでなし、人でなし、社会のクズなどが挙げられます。

スポンサーリンク

『邪道』

ちなみに、『邪道』と混同して使われることがありますが、邪道は「正当ではない、本筋ではないやり方」のことを指します。

つまり、筋道や方法の不正のことです。

意味が微妙に違いますから、使い方には注意が必要です。

『外道』とは犯罪者や極悪人、無法者を指す言葉

極論を言えば、『外道』とは犯罪者や極悪人、無法者を指す言葉です。

人の道を踏み外し、倫理観の欠如した者や事柄に対して使われます。

誰か、あるいは何かのことを指して言えば、それは貶みや罵り、見下しといった意味を含んで使われるのが一般的です。

「腐れ――」という言葉で使われることもあります。

「腐れ」という言葉が重なる分、より強く見下した表現となります。

強い表現であり、糾弾や非難を含んだ言葉ですので、軽々しく使うのは控えた方が良いでしょう。

 

最後に

 

「外道」という言葉は、慎重に、間違いがないと判っている場合にのみ使うことが、トラブル回避に繋がります。

関連記事

悟りを開いた人の特徴と現代社会における悟りとは

スポンサーリンク

関連コンテンツ


-言葉の意味

Copyright© おすすめ情報 ランキングSite , 2024 All Rights Reserved.