まずハローワークでの職業相談は無料でできます。
50代や60代、職歴がない方でも親身に相談に乗ってくれます。
大手の転職エージェントなどに登録されていて、結果が出ていない方など誰でも受け入れてくれます。
その理由としては、ハローワークは
民間の職業紹介事業等では就職へ結びつけることが難しい就職困難者を中心に支援する最後のセーフティネットとしての役割を担っている
出典:厚生労働省
からです。
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目次です。
ハローワークの職業相談とは
ハローワークの職業相談なんて、「どうせ公務員が対応するから…」と思っている方も多いと思います。
しかし、実際のところは優秀な方も多いです。
お役所仕事といっても、この部署では民間企業のように結果が求められています。
紹介した人数が少ないと少し厄介なことになるので、彼らもプロとしての意識は民間企業にもひけをとりません。
また最近では、「以前は民間企業の○○○で長年にわたって人材紹介のプロとして活躍していました」という人材を、嘱託や契約社員として雇う動きもあります。
ただ、こういう相談員はまだまだ少ないのが現状です。
公務員の担当の方がいくら意識が高いといってもやはり、民間出身者との差は出てしまいます。
相談員の指名は可能なのか
では、そうした民間出身の相談員の指名は可能なのか。
基本的には無理です。
指名料金を払うわけではないので、その時間に空いている人があなたの相談に乗るシステムです。
ただ中には、「どうしてもあの人じゃなきゃ嫌だぁ」という人もいるようでして、そうした場合に限り気にった相手の指名が可能のようです。
ハローワークが混んでいるなどの状態では、断られることもあるので、絶対とは言えません。
都心部にあるという個別支援とは
また、都心部には「個別支援」という名の窓口がハローワークに設置されています。
このサービスでは、あなたに担当の相談員がつきます。
民間の転職エージェントのようなものと思えばいいでしょう。
ただ3ヵ月しか、利用ができませんので注意してください。
「相談は決まった人にしたい」という人には、おすすめのサービスかもしれません。
実際に行ってみて
ハローワークに実際に相談しに行くときには、仕事帰りなどはスーツでも良いかもしれません。
ほとんどの人は私服できているので、私服でも問題ありません。
あまり派手な格好でなければ良いです。
持ち物も初めて行く場合には、基本的には何も必要ありません。
あえて言うなら、履歴書を持っていくのが良いです。
求職申込書を書く際に便利です。
求職申込書
窓口で「初めてなんですが」というと、求職申込書を書くように言われますので、それにまずは記入して行きます。
履歴書を参考にすれば簡単に終わります。
わからないところは、飛ばしても問題ないです。
求職申込書を書いて求職登録をしていれば、担当の相談員があなたに合うような求人を見せてくれますし、求職者登録の申し込みをすることで、自動的にハローワークカードも発行されます。
ハローワークカードがあれば、その後のハロワの利用が便利になります。
次回からは、このカードを窓口で提示すれば面倒な手続きをしなくてもよくなります。
流れ
ハローワークの職業相談の流れとしては、
- 求職申込書の記入、提出➡窓口で相談がしたい旨を伝える➡順番が来たら担当の相談員に聞きたいことなどを質問、助言を受ける
基本的にはこうした流れです。
もしくは施設のパソコンなどで求人検索を行い、気に入った求人票を相談窓口に提出することでも結果として、相談や助言を受けることになります。
ハローワークでは、基本ハロワ職員を通して紹介状を発行してもらわなければ、求人には応募できないからです。
ただ、相談することで応募条件が厳しい例えば、求人票の資格の欄に「第一種電気工事士、以上」とされている求人でも「第二種電気工事士の資格もあり実務経験も豊富ですので、どうでしょうか…」というように応募条件の緩和を担当の方が要請してくれます。
こうした交渉は、やはり本人がしても断られることが大半ですし、当事者以外の人間がすることに意味があります。
相談員はそうした交渉もしてくれるので、相談することで得られるものは大きいです。
空いてる時間
ハローワークに行くと、混雑している場合も少なくありません。
駐車場もない場合には、無料の駐車場を探したりなどの手間がかかります。
ハローワークに行く際には、なるべくなら人混みを避けて空いている時間帯に通うのがおすすめです。
客層にもよりますが、若い人が多い地域では午前中が空いていますし、天気が良い日に通うのではなく、雨の日に通えばある程度の混雑は避けることができます。
場所
職業相談する場所ですが、相談場所はどこでもOKです。
地元だろうが、都心だろうが問題ありません(雇用保険の手続きに限り制限されます)。
なので、例えば、東京に旅行にいったとして、ついでに職業相談して帰ってくることも可能です。
こうしたことを知っていないと、いつも同じ場所に通うことになります。
もしそこに、質の高い相談員がいなければ、通うたびに質の低い担当職員に相談しなければなりません。
「このハローワークは駄目だ」と思ったなら我慢せず、場所を変えることができるのです。
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職業相談のコツとは
ハローワークでの職業相談は電話でもできますが、やはり実際にハローワークに行って求人票を見たり、気になる点をその場で質問した方が良いです。
実際に気になる求人などがあれば、担当の方に「今現在どれくらいの申し込みがあるのか」ということも聞くことができます。
失業保険をもらうための相談
中には、失業保険をもらうために職業相談をし、スタンプもらうためだけに利用するという人もいると思います。
ただ、混んでいる場合には、真剣に相談しにきている人の邪魔になることが考えられます。
そうした状況では、やる気を見せようと意気込んで長時間の質問を行うのはやめましょう。
スタンプをもらうことが目的なら、相談員に手間をとらせない質問をするのがいいでしょう。
手間をとらせない質問
例えば、「この求人は経験ありになっていますが、未経験でも大丈夫でしょうか」など、ちょっとしたことを聞いて相談員に手間をかけさせないようにします。
そうすれば相談員が「難しいと思いますが、一応聞いときますか」などと返答してくれますので「そうですよね、難しいですよねぇ」と言い「また別の求人を探してみます」とスタンプを貰って早急に相談を終わらせることができます。
他にも、人気が高そうな求人を見つけて「この求人には、今現在どれくらいの応募がありますか」などの質問も良いです。
先程よりもより積極的な印象を相手に与えますし、それでいてハローワーク内でのことですので担当の方がパソコンを見ればすぐに確認することができます。
応募が多いと分かれば「そうですか、多いですねぇ…、また別な求人を探してみます」と言えます。
実際、応募が少ないといった場合には少し厄介ですが、やる気を見せつつ早急に職業相談を終えるにはおすすめです。
ハロワ職員は本当に親身なの
ハロワの相談員が本当に親身になってくれるのかについてですが、私の経験から言うとやはりお役所仕事ですので、職員の方が声を荒らげ上からものを言うということはありません。
あくまでも「自分で決めてください」というスタンスをとります。
ですが、求職者が誰が見ても無謀だと思えるようなことをすると、いくらお役所仕事といっても止めに入ってくれることがあります。
例えば、20代の男性が地元を離れるために、午後のみのパート勤務を希望し、ましてその仕事に関する経験がない、といった場合には担当の方から全力で止められます。
職員「まだ20代なので、フルタイムの正社員勤務を探してみてはどうですか」
男性「・・・」
職員「こちらの求人なんて、どうでしょうか」
男性「・・・」
職員「午後からの仕事が良いのでしたら、13時~22時の仕事はどうですか」
男性「・・・」
などといったように、無謀と思えることをしようとする人に対しては、いくらハローワークの職員といっても親身になってくれます。
言葉では「これは駄目で、こっちが良いですよ」とは言いませんが、その求人を紹介しないように仕向けてきます。
最後に
ハローワークでの職業相談は誰でも可能です。
就職が上手く行かない場合などには、「職業訓練を受講してみては」というアドバイスを受けることもあります。
仕事が決まらず悩んでいる方や求職中の方は、ハローワークでの職業相談を一度受けてみてはいかがでしょうか。
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