製造業などの工場では、機械化が進んでいる現状もありますが、最終的には人の判断に委ねられる場合もあります。
中小企業の場合には、まだまだ人手による作業も多く存在しています。
何かを製造する工程においては、複数のプロセスがあり、人が管理をする場面もあります。
工場では品質を向上させる、作業効率を上げるなどが大きな目標として掲げられる事があります。
多くの人が携わる中においては、品質標語が全体の共通意識に繋がる場合があります。
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品質標語とは
品質標語とは、人が生産管理などをするに当たって、品質の向上や作業効率を上げる事を目的として、5・7・5などの形式で掲げられる標語を意味します。
必ずしも5・7・5形式とは限りませんが、日本には、俳句や川柳という、端的な表現により、人の心の内を表すものが存在します。
あるリズムに乗せる事で、内容を身近に感じる事にも繋がります。
品質標語とは、言葉を操る標語でもありますが、内容を工場内などの各工程に当てはめる事ができるものでもあります。
一人一人に意識を喚起させる事ができる効果にも繋がり、注意や目標などを設定する事もできます。
標語は全員参加形式の意識改革
品質標語とは、全員参加形式の意識改革に使用される事もあるものです。
そのため、品質標語を社内で募集するケースなどはよく見られる光景です。
企業が独自にコンクール形式で作品を募集する場合もあります。
全国的に作品を募集するケースなどもありますが、ある程度の順位を課す事によって、士気を高める働きもあります。
場合によっては、受賞作品に賞金や副賞などが付与される事もあり、所属する従業員にとっては、奮起する一つの材料になっている場合もあります。
優秀作品
優秀作品については、多数の印刷が施され、社内、あるいは工場内の様々な場所において貼り出されるなどの場合が多く見受けられます。
企業によっては、年に一、二回のコンクールなどを実施し、常に心がけに繋がる工夫なども行われています。
標語の作成方法は様々
品質標語は、かなり多くの企業や工場などで作成される事があり、最近では、言葉を入力すると、自動的に標語が作成できるサイトなどもあります。
全てを自分のアイデアで賄う方法、専門サイトなどを利用して作成する方法などがあります。
いずれの場合にも、目標を設定しながら、誰にでもわかり易い表現、心に響く標語が注目される傾向にあります。
品質標語の作り方の一例
では実際に標語を作る際はどのようにして作るのかと言えば、わからない方も多いと思います。
ですので、ここでは品質標語の作り方を紹介します。
毎年、標語を考えるのが「しんどい」と思っている方でもこの方法をマスターすれば、標語に苦労することがありません。
作り方
まず標語のキーワードを準備します。
そこから、5・7・5などの形式で組み合わせていくだけです。
そうすると、今までよりもスムーズに作ることが可能です。
2015年(平成27年)
手に取る人に感動を! 高い品質 優れた技術
品質づくりは ひとづくり 皆が主役の表舞台
あなたがつくる品質で 安全 安心 確かな信頼
あなたも主役、私も主役 全員参加の品質づくり
届けたい お客様へ安心を 一人ひとりのプロ意識
出典:品質月間
過去の品質月間標語を参考にしてみると、
- ワードの例(上の句):手に取る人に、品質づくり、あなたが、あなたも、届けたい
- ワードの例(中の句):感動、高い品質、人づくり、安全、安心、主役、お客様
- ワードの例(下の句):優れた技術、みんなが主役、表舞台、確かな信頼、全員参加、品質作り、一人ひとり、プロ意識
などの、キーワードを組み合わせることで標語は完成します。
自分で作る際は、上の句、中の句、下の句のキーワードを自分で選んで当てはめて下さい。
リズムに乗せて、テーマを意識して作ればOKです。
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品質標語のキーワードの一例
ここでは、ア行~ワ行のキーワードの一例を紹介します。
ア行
安全、安心、あなたが、あなたも、あいまいな、あなたがつくる、あなたの仕事、合言葉
生かす、意識する、いつでもどこでも、いつもの作業、いきいき職場
笑顔、エネルギー、得られる
お客様、おもてなし、おせっかい
カ行
考えた、勘、改善意識、かしこい、かためる、確認、変わらない
君、きずく人、きっちり、企業、基本、気を付けよう、厳しさを、絆
クオリティ、暮らし
健康
これくらい、コツ、この製品、この仕事、こんな時代、心がけ、これでいい、ここにも
サ行
サークル、最高の、さらなる、支え合う、栄える企業
信用は、信頼、自分、消費者、職場
すすめる企業、スピードアップ、スッキリ、すぐ対応、優れた
世界に誇る、世代、製品の、責任
そこそこの、そこにも、即対応
タ行
たいへんだ、確かな品質、楽しい、たぶん、たゆまぬ努力、正しい手順
チャンス、注意する、注目し、ちょっとした
つくろうよ、つくる真心、つくり込み、つなごう、つかもう、使う
テーマ、データ、手間
努力、トラブル、とっさの
ナ行
ナゼ、無くす、流れ
二―ズ、日本が、ニコニコ
ネジ一本
伸ばす、延ばす、残す
ハ行
はばたけ、ハート、発見し、発想
ひとつで失う、一人一人が、品質標語、ひらく、ひろがる未来、ひと工夫
不良品、不確かな、ふと気づく、不満
変化に、変更
ほめて育てる、本当の、誇れる、保険、保証、ほしい、ホウレンソウ
マ行
まごころ、まなこ、マーケット、まわそう職場、守ろう、ママの知恵、まずは、まかせてください、毎日の
みんな、みんなで育てる、みえる、みんなの力、みんなでつかもう、磨いて極める、未来
無駄をなくす、ムダを生む、ムダとムラ、無言の
めざす、めざして、めざめる
もう限界、もう無理、もう嫌だ、ものづくり
ヤ行
やろう、やさしい品質、やさしい環境、やぶる勇気、約束を
ゆるがぬ品質、ゆとり、豊かな
よい品、よい製品、よさ
ラ行
ラインを、ラインを止める
リスク、利益
ルールを守り、
レベルの高い、レベルアップ、連絡が
ワ行
われらの、わが職場、技、わかるかな、わずかな違い、わたしが
最後に
品質標語とはリズムに乗せて、参加者や従業員がその内容を仕事の現場に応用できる性質をもっています。
標語に、注意や目標が集約され、一人一人の作業に適用する事も大切なポイントになります。
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