標語の作り方

防火標語の作り方の一例

投稿日:2017年1月12日 更新日:

 

「防火標語」とは、文字通り防火に関する標語のことであり、多くの自治体や学校などで募集し、発表されています。

その目的は、防火思想の普及啓発にあると言います。

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防火標語とは

 

防火標語は毎年9月中旬から11月末に、全国統一防火標語が募集されています。

これは、社団法人日本損害保険協会と、総務省消防庁とが共催で募集しているものです。

全国統一防火標語は、

「火災の恐ろしさや、防火の大切さ、防火のポイントや手法などを簡潔に表現した、斬新な作品」

というのが応募の条件となります。

全国統一防火標語

全国統一防火標語は、1966年から毎年募集されています。

応募作品の中から選ばれた入選作品は、主催者である社団法人日本損害保険協会と、総務省消防庁が作成する約44万枚の防火ポスターや、防火意識の啓発・PRなどに使用されます。

また、標語を使用した防火ポスターは、消防庁の後援・協力のもと、全国の消防署をはじめとする公共機関などに掲示されます。

ちなみに、50回を迎えた募集時には、全国から学校を通じてなど、28,642点の作品が寄せられました。

全国の消防署でも、個々に防火の標語を募集しているところも少なくありません。

応募資格は、たいてい募集消防署管内に、在住・通勤・通学している方となっています。

また、応募方法については、ダウンロードした応募票に必要事項を記入して、直接消防署へ持ち込むほかに、ハガキや電子メールで応募することができるようになっています。

いずれの消防署においても、その募集の主旨は、

家族や地域の防災力の向上のため、防火防災訓練への参加者・参加層の拡大、地域防災の担い手の育成、災害時の地域体制作り、地震などの適切な行動

を呼びかけるものとなっています。

 

防火標語の一例と作り方

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また、防火標語は学校などでポスターと一緒に作るという場合も多いです。

その場合には、「学校でなぜ防火標語を作るのか」といった趣旨をしっかりと理解したうえで作成することが大事です。

では、実際に標語を作ってみます。

標語を作るのが初めてという方にも、簡単に作れる作り方を紹介します。

作り方

まずは、標語のキーワードを準備します。

そこから、5・7・5などの形式で組み合わせていくと簡単に標語が作成できます。

  • 2015年度 無防備な 心に火災が かくれんぼ
  • 2014年度 もういいかい火を消すまではまあだだよ
  • 2013年度 消すまでは 心の警報 ONのまま
  • 2012年度 消すまでは 出ない行かない 離れない
  • 2011年度 消したはず 決めつけないで もう一度
  • 2010年度 「消したかな」 あなたを守る 合言葉
  • 2009年度 消えるまで ゆっくり火の元 にらめっ子
  • 2008年度 火のしまつ 君がしなくて 誰がする
  • 2007年度 火は見てる あなたが離れる その時を
  • 2006年度 消さないで あなたの心の 注意の火
  • 2005年度 あなたです 火のあるくらしの 見張り役

出典:日本損害保険協会

過去の入選作品(全国統一防火標語)を参考にしてみると

  • ワードの例(上の句):無防備な、もういいかい、消すまでは、消したはず、消したかな、消えるまで、火のしまつ、火は見てる、消さないで、あなたです
  • ワードの例(中の句):心に火災が、火を消すまでは、心の警報、出ない行かない、決めつけないで、あなたを守る、ゆっくり火のもと、君がしなくて、あなたが離れる、あなたの心の、火のあるくらしの
  • ワードの例(下の句):かくれんぼ、まあだだよ、NOのまま、離れない、もう一度、合言葉、にらめっ子、誰がする、その時を、注意の火、見張り役

などのキーワード(防火に関するもの)に、上の句、中の句、下の句を分けることができます。

自分で作る際は、上の句、中の句、下の句のキーワードを自分で考えて、どこに入れるかを選ぶ必要があります。

キーワードを作る際は、過去の入選作品のキーワードを参考にして作っても良いです。

キーワードさえ、拾えればあとはテーマを意識した組み合わせを選ぶだけで標語が完成します。

ポイント

防火標語といっても、死やトラウマを蘇らせる標語や見るだけで気が滅入るようなものはなるべく作らないようにしましょう。

作るなら、記憶に残りやすいあまり暗くならない標語にしましょう。

記憶に残りやすいという点では、言葉を繰り返して使うというのも有益な方法です。

例えば、2012年の全国統一防火標語に「消すまでは 出ない行かない 離れない」などといった「ない」という言葉を繰り返して使う防火標語があります。

こうしたある言葉(ない)を繰り返して使う手法は、その句を強調する効果があり記憶に残りやすいです。

学校に標語を作って提出する際には、参考にしてみて下さい。

全国統一防火標語

また、全国統一防火標語においては、標語を選考する「選考委員」の思想、人生観なども考慮する必要があります。

2017年度に限って見てみれば、

  • 石田衣良さん(作家)
  • 消防庁関係者
  • 当協会関係者

となっています。

なので、彼らに受け入れられない標語はダメです。

彼らに受け入れられる防火標語を作る必要があります。

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防火標語のキーワードの一例

 

ここでは、ア行~ワ行のキーワードの一例を紹介します。

ア行

合言葉、あなた、あなたの、あなたが消化の、安心、あぶないよ、あら電話、後始末、後で、あわてるな、安全

いけません、119番、いけないよ、いい加減、今やった、いつも、一度消し、家を出る

お出かけは、オール電化

カ行

火事、火事の恐ろしさ、火災報知機、火災ゼロ、ガスコンロ、確認

危険、気をつけて、気がつけば、気にしない、きちんとすれば、消えたかな

消したかな、消すまでは、消し忘れ

コンセント、こわさ

サ行

災害、365日

しっかりと、しっかりやろう、始末、消防士、職場、地震

すぐしよう、少しだけ

責任

絶対

その油断、その場所、備える

タ行

大丈夫、台所、確かめて、確かめよう、第一歩、たねび

近づくな、小さい火、注意、茶の間

隣にも

ナ行

長電話、長話、慣れた、中に入れよう

ハ行

火の怖さ、火の用心、火をつけた、火の始末、一人一人が、火遊び

ふざけて、

防火の輪、防火処置、防火デー、放置して、放っておく

マ行

守れる、周り見て、

身の周り、みんなで、みんなの輪、未来、みとどけて

ヤ行

約束、やっちゃだめ、

油断

要注意

ワ行

忘れない、忘れられない、わたし

 

最後に

 

防火標語は、防火に対する意識を高めるための標語ですが、主催者によってはその趣旨が微妙に変わります。

学校などで作る際には、そうしたことを踏まえつつユニークで斬新な標語を作ってみてください。

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