私達は普段夢を見ますが、その中で「この世界がもしも現実の世界であれば」と思う事が少なからずあると思います。
夢から目覚め、内容は全く覚えていないのに、心には強い感情だけが残る。
このような体験をした事がある人も、多いのではないでしょうか。
また夢には「補償作用」があるとも言われています。
普段の生活に嫌気がさし、夢で非現実的な世界を求めるのです。
そして、夢の世界で欲望を解放し、現実世界とのバランスをとっているとされています。
また稀にですが、この夢自体を、自分で自覚し内容を自分でコントロールできることがあります。
しかし、一般的(科学的)には「こういった方法はない」とも言われています。
経験者が語るところによると、このコントロールは可能とされ、それを可能にするのが明晰夢とされています。
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明晰夢
明晰夢という言葉はあまり聞き慣れないものとなっていますが、これは夢の中でそれが自分と気がつくことができ、その内容などを意図的にコントロールすることができるような方法となります。
普段、夢を見るという人は多くなっていますが、何となく内容や風景がぼんやりとしていることが、ほとんどとなっています。
しかし明晰夢では、その内容や風景が現実と同じようにはっきりとしたものとなっています。
視覚や感覚や聴覚や味覚、といったような体感をリアルにできるというのが大きな特徴です。
このときに、人間の脳はどのようになっているのかというと、脳がしっかりと目覚めた(覚醒)状態となっています。
明晰夢を見る方法
「これは誰でも見ることができるものなのか」と疑問に感じますが、基本的に誰でも見ることができると考えられています。
そして、子どもや大人など年齢に関係することがありません。
高齢者になると、パーキンソン病の治療のために処方された薬の影響でこのような夢を見る人が多くなっています。
やり方について
明晰夢は、夢の中で自覚を得るというのが特徴となっていますが、そのやり方としては、夢日記やリアリティーチェックや瞑想、このほかには脳波誘導やビジュアライゼーションがあります。
このようなやり方で、明晰夢を見る確率を向上させることができます。
また、自信の潜在意識によって見ることができる確率が左右します。
夢日記や瞑想などの方法を実践することで、潜在意識のコントロールができるようになります。
初めて挑戦するという人は、最初の3日から3週間という期間の間に成功する人が多くなっています。
何度も挑戦することで、発動しやすくなり、コントロールも上手にできるようになります。
明晰夢を長くする方法としては、落ち着いて、手と手をこすりあわせて手を見て、明晰すると命令を出すように言葉を発し、ぐるぐると回ると、自意識を安定化させることができるのでおすすめです。
明晰夢は自分の成長に役に立つ
この上記のやり方を実践することで、何度も見ることができるようになる明晰夢ですが、現実逃避をするということだけではなく、自分の成長にも役立たせることができます。
具体的には、現実世界の問題の解決方法を探し出したり、創造力を向上させることができます。
このほかには、常に恐怖を感じているという人に対して、その恐怖と向き合うことができる力を身につけることができます。
その結果、自信がついたり新しいスキルを練習することにつながります。
そして、自分の潜在意識を理解することもできるという特徴があります。
このように毎日の生活の中で刺激を生み出し、今までの人生をさらによくするという可能性があります。
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明晰夢の危険性について
明晰夢を見ることで、「その事が現実世界でも起こるのでは?」と多くの人が心配しますが、大抵はシンクロしません。
稀に、予知夢のようなものを見ることはあるでしょう。
しかし、ここで気を付けなければいけないことは、明晰夢の内容ではなく、この夢自体に頼りすぎてしまうことの方がよっぽど危険なのです。
夢への強い依存や執着は危険!
夢にやたらと執着したり、夢のいうがままに行動を起こすことはあってはならないのです。
これではまるで宗教の信者のようです。
また、こういった状態は非常に危険であり、現実の世界と夢の世界の均衡が崩壊する要因です。
夢の趣旨を理解して、様々な角度から考えを巡らせるのは良いことなのですが、これを現実の世界にまで引きずり、「夢の世界ではこうだったから、こうしよう」などと思ってはいけないのです。
夢は一種のマテリアル(材料)と思い、あくまでも自分がメインであることを忘れてはいけません。
あまりに強い依存や執着は、この夢の世界で、はぐれてしまう原因になりかねないのです。
夢の世界と現実の世界をシンクロさせるのはもっとも危険!
ある男性の話ですが、彼は夢で何かしらの悪事を働いたそうです。
彼は優しい性格でしたので、相当なショックを受け「自分もそのうち現実で、悪事を働くようになってしまうのではないか」と、とても心配していました。
一般の人であれば、すぐに忘れるか、覚えていても全く気にしないものですが、夢への強い依存や執着が彼をここまで悩ませてしまったのです。
その後、彼は夢の本当の意味を理解することで「そうだったんですね。よかった」と、安堵し肩の力が抜けたようでした。
皆さんも、この男性のように夢と現実をシンクロさせてはいけません。
夢は、私達が簡単に説明できるようなものではありません。
次元が違うものなのです。
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