体質によって異なるといわれていますが、人によっては夢日記をつけ続けることは非常に危険とされ、インターネット上で拡散されています。
しかし、これは本当でしょうか。
そもそも夢日記とはどのようなものなのでしょうか。
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目次です。
夢日記
夢日記とは、夢に興味、関心を持った方が「もっと夢について考えたい」と思い、始めるものです。
夢と言うものは、目が覚めた時は記憶していても、時間の経過と共に短時間で忘れてしまいます。
故に、夢日記と言うものは、夢を忘れないようにその出来事をノートに書き、頭に残るようにする作業なのです。
そして、この事を改めて確認したり、考えたりする為のものになります。
夢日記のやり方
やり方としては先程述べましたように、ノートにその夢の内容を細かく、そして正確に文章にして書いて行きます。
まず、夢のあらすじから書くようにするのが良いでしょう。
あらすじが書けたら、そのまま進めても良いですし、一度作業を中止していったん感情を落ち着かせても良いです。
平常心になって、あらためて夢日記を確認して見ますと、第三者的立場から日記をみることができます。
日記に夢を書くことで、夢の持つ力を制止することにもつながっているのかもしれません。
作業していると、これまで一貫していなかった物語の展望が見えてきて、記憶が徐々に想像の中でつながっていきます。
「そうそう、ここはこうだったよな・・・」といった具合です。
文章を書いていると、たまに見たままのイメージではなく、別なイメージを空想していることがありますが、これは「アクティヴ・イマジネーション」と呼ばれるものになります。
アクティヴ・イマジネーション
アクティヴ・イマジネーションは、ユングが提唱したもので心理療法の手法の一つです。
アクティヴ・イマジネーションとは、想像を細かい所まで探ることであり、自分で意識レベルを下げていき無意識に入ってくるものを捉えるものです。
この状態、要は寝ないで夢を見ている状態なのです。
これにより、自分の心の中を覗くことができますし、想像力のポテンシャルを探ることも可能です。
もしこうした状況になってしまった場合には、その状況を楽しんでみてはいかがでしょうか。
きっと、今まで知らなかった無意識の自分が見られるはずです。
ポイント
夢日記で最も大事なことは、記録する際に必ず日付けを入れることです。
そうすることで、夢を振り返った際に迷う事がありません。
また、簡単にで良いですので、現実世界で起こったその日の出来事(異変、騒動、事件)も一緒に記録しておくのがコツです。
さらに、夢日記を付ける際に夢で見た映像、登場人物の位置関係を絵として残しておくと、その時感じた雰囲気やイメージを思い出しやすくなります。
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夢日記は危険なの?
個人差がありますが、一般的な評判としては夢と現実の区別がつかなくなる、などがインターネット上では紹介されていますので、危険視している情報について書かれたサイトや記事を見た経験がある方も多いと思います。
しかし、実際に記録している人々のほとんどが、全くそんなことは起こらないといいます。
夢日記をつけていても、現代社会とのズレが出てくる人はまれだからです。
明晰夢を見ようと思うから危険なのか
基本的に夢について日記をつけ、明晰夢を見ようとしている人は多いことがわかっています。
しかし、全員が見られるわけではありません。
明晰夢を見るための方法として夢日記を使っている人が多いといいます。
しかし、日記をつけている人すべてが危険な体験をしたわけではなく、ごくわずかな人々であることも知られています。
夢日記のメリット
逆に記録をつけていくことによって生じるメリットもあるのです。
例を挙げると、夢の内容が充実してくることといわれています。
具体的に夢の状況を書こうとするからこそ、脳で記録しておく意志が働き、より夢が鮮明化されていき、内容も充実するのです。
記憶術や速読術が鍛えられる
具体的にイメージや内容を覚えることに対して脳が発達することによって、記憶術や本や新聞記事などを読むスピードが速まる可能性が高まるといわれています。
記憶術や速読術を使うことによって、受験勉強や資格試験の合格に役立てられると考えられており、勉強に役立つ可能性も高いと評判です。
観察力や冷静な判断力の向上
個人差にもよりますが、日常生活での観察力や冷静な判断力向上にもつながるといわれ、実践している人も少なくありません。
利用している人々の中には、今までよりも日常の周囲に関心を持てたという人もいます。
瞑想の効果が出やすくなる
さらに、瞑想などを行っている人々は、今までよりも瞑想の効果が高く出やすくなると実感した人もいます。
イメージングを上手に活用することで、疲れにくくなる可能性も期待されています。
夢日記で気が狂う?
夢日記を始めたことで、ネット上では気が狂うとも言われているようですが、先程述べましたように実際に体験している人のほとんどが、危険を感じたことが全くないといっている以上、あまり気にしすぎることはよくありません。
ただ、日常生活で普段とは違和感を感じることが多くなってきた場合には、すぐにやめたほうがいいといわれています。
一説には精神的な疾患を患っている人、ノイローゼやネガティブな悩みを抱えている人は避けたほうがいいといわれているからです。
気が狂っていると思う(思われる)原因
また、夢を見た際にその内容を相手に話すことも、夢日記をする上では良いとされていて、そのことが原因で相手から、若しくは自分自身で「私(あの人)は気が狂っている」と思う(思われる)事があります。
例えば、夢の中では恐ろしい夢を見るときもあります。
しかし、人によってはこの夢を淡々とした様子で相手に話してしまうことがあります。
その結果、相手からは「こんな怖い話をどうしてあなたは話せるの?恐ろしいことだとは思わないの?どうかしている、あなたは気が狂っているのね!」と、こういった解釈をされてしまう為です。
そして、自分自身も相手に話したことで、今まで自分では分からなかったことに気付いて「私は本当は気が狂っていたんだ」と思ってしまう為に、夢日記では気が狂うと言われるのではないでしょうか。
実際は、気が狂っているのではなく、こういった話を相手の気持ちを考えずに話してしまっていることに問題があるのです。
要するに感情に気付くのが苦手なだけです。
この場合、病気ではないのですがアレキシサイミア(失感情症)と言う性格傾向の場合があります。
そのせいでストレスも溜めやすく、ストレスを身体が感じていることにも気付きにくく、発散も出来ず身体に異変をきたすことがあります。
対策
対策としては、まず気付く事が大事です。
夢日記により、はじめて自分の本当の性格に気付いたと言う人も実際多いです。
そして、「感情を押さえつけるのは辞めよう、無理するのも辞めよう」と今までの生き方を変えるのも良いことです。
無理しているのが少しでも感じられたのなら、思いっきり休んで疲れを取りましょう。
ストレスが溜まり、疲れも取れないようであれば、一度専門家のカウンセリングを受けて見るのがいいでしょう。
最後に
先程も述べましたが夢日記で危険な体験をすることはまれであり、多くのそうした情報は日記の内容を話したことが原因と思われます。
ですが、夢日記は必ずしも安全なものと保障されたものではありません。
精神的な疾患を患っている人、あるいはノイローゼやネガティブな悩みを抱えている人はしない方が良いでしょう。
違和感を感じたらすぐにやめることも必要です。
ただ、夢日記にはメリットも多く、普通に行えば何ら問題もないのも事実ですので、興味がある方は一度試してみるのもいいかもしれませんね。
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