自分はどうして人を愛せないのだろうか、と悩む人は多いようです。
真剣に愛せる人に出会っていないだけかもしれない、ということもあるかもしれません。
しかし、人を愛せない人にはある特徴があるようです。
ここでは、人を愛せない人の特徴について紹介します。
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目次です。
人を愛せない人の特徴
一般的な俗説
まず、人は『海馬』で好きか嫌いかの判断基準を提供し、『偏桃体』でその判断を下します。
そして「好き」という気持ちを「愛する」という感情に膨らませるのが『前頭葉』と言われていて、ここに何らかのダメージを受けると、他人への興味の喪失など様々な症状が出てきます。
結果、こういったことが原因で人を愛せない人となる可能性もあります。
また、人を愛せない人の特徴として一般的によく言われるのは、愛されずに育った人です。
育児放棄(ネグレクト)とも言われます。
幼少期に惨めな経験がある場合にも、人を愛せない人として成長してしまうことがあるようですが、全てが同じになるわけではありません。
子供の時代に親から冷たく育てられた人であっても、自分の子供には同じ経験をさせたくないために愛情深くなる例もあります。
ところが、このような発想の転換ができない場合には、大人になってからも愛情が乏しい性格になってしまいます。
人は愛されて育つと、人を愛することに喜びや幸せを感じることができるのです。
しかし、子供時代に親から愛された経験がない場合には、自分も愛せず、人も愛せず、愛を受け入れることのできない人となってしまうのです。
人を愛せない彼らは、人を苦しめることに喜びや幸せを感じるのも特徴です。
他にも、相手の欠点にしか目がいかない人は人を愛することが難しい傾向にありますし、自らに対する責任を避けようとする人、親友がいない人、「ありがとうございます」などの感謝の言葉、「ごめんなさい、すみませんでした」などの謝罪の言葉が素直に言えないのも人を愛せない人の特徴です。
極端な不信感を持っている
他人に対して極端な不信感を持っていることも、人を愛せない人の特徴だと思います。
長い人生経験の中で、人に裏切られた経験が多数ある場合には、こうした傾向が強くなるようです。
「どうせあの人を愛しても捨てられる、裏切られる」と思ってしまうのです。
他人は全く信頼できないことが分かっていれば、愛情が存在する余裕もなくなってしまいます。
相手に対しては常に疑念の目で見るようになるため、最後には自分自身も嫌いになってしまうことがあります。
このような状況まで追い込まれると、ナルシストの人とはまた違った精神状態になることも考えられます。
子供の存在が嫌い
人を愛せない人は、子供の存在も嫌いになる傾向があるのは確かです。
愛情深い人であれば、子供の存在自体が特別なものですから、他人の子供であっても愛情を注いでみたくなるものです。
気が優しくて力持ちの人であれば、子供の存在が可愛くて仕方ないと感じられるようになりますが、逆の考えを持っていれば状況が変わります。
弱者に対して冷たい感情を持っていると、子供に対しても厳しく接するようになるため、やがては全ての人に対して同様の感情が芽生えてしまうのです。
このため、弱者の気持ちになって考えることは、人生の早い段階で自覚することが欠かせません。
実質的な利益を求める
目には見えない愛情よりも、実質的な利益を求めることも人を愛せない人の特徴です。
どんなに人柄が良くても、お金を持っていなければ見放してしまう事例と同様です。
この場合には心の目で他人を見ることがなく、近視眼的な視点で他人の良し悪しを判断していることにもなります。
目先の利益だけを考えているのですから、金の切れ目が縁の切れ目という諺の通りの関係になってしまうことでしょう。
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自己中心的な態度をとるナルシスト
人を愛せない人の特徴は、自己中心的な態度を見ると共通点も分かります。
自分だけの利益を求める場合には、他人の体調や仕事のことを気にする必要はありません。
愛情が豊かな人は、自己犠牲的な精神で他人に救いの手を差し伸べて、自分の不利益を考慮せずに尽くすのが普通です。
ところが、最初から自己犠牲的な精神もなければ、他人のために自分の身を危険にさらすことはできないはずです。
俗に言う「ナルシスト」がこのタイプです。
ナルシストは、自分のことしか愛せないので当然人を愛せません。
ナルシストは、自分が一番なのです。
彼らの特徴としては、自己中心的で他人の気持ちを理解せず、褒められることにこの上ない幸せを感じ、他人が褒められることには不快感をあらわにします。
自分は特別で、自分の能力を過大評価し自慢します。
女性になると、自分のことを下の名前で呼び、鏡をよくみる傾向にあります。
独占欲が強く、冷たく、自分のことばかり考えていますので、交際相手ができたとしても長くは続かない傾向にあります。
異性恐怖症
人を愛せない人の特徴としては、異性恐怖症が挙げられます。
異性恐怖症とは、異性の前にでると緊張してしまう、不安になる、異性に近づくだけでふるえたり、赤面したり、動悸が起こる症状です。
なのでこうした症状を持つ方は、異性を好きになって愛するということが難しくなっています。
異性を愛せないだけで、同性なら愛せるタイプもいますが少数派で、ほとんどは恋愛対象が異性である場合が多いです。
そんな人は、「異性に対して嫌われたくない」という思いが普通の人よりも強いのかもしれません。
本当は異性に関心があるのだけれど、嫌われたくないという思いがあるせいで、緊張状態に陥っているのかもしれません。
恥ずかしがらずに自分は異性が好きだと認めれば、少しは楽になるかもしれません。
サイコパス
人を愛せない人の特徴としては、サイコパスが挙げられます。
サイコパスの場合には、愛ではなく支配ですので人を愛することがありません。
愛するとは、相手を支配し相手を思いのままに動かすことではなくて、あるがままの相手を受け入れることにあると言いますし、大切に思っている気持ちのことです。
つまり、自分では愛されていると思っていても、それは支配でしかなく、本心ではあなたを金づるやカモ程度としか思っていないのです。
サイコパスの特徴としては、多数の離婚歴、短い結婚期間などがあり、口が巧い、行動がかっこよくて人当たりも良く、とても魅力的だとも言います。
しかし、良心が欠如していて共感性が低く、嘘をついたりするタイプや暴力的なタイプもいますので、サイコパスとはなるべく関わらないようにするのが無難です。
最後に
以上、人を愛せない人の特徴について紹介してきました。
「人を愛せないのは、人に愛されないよりも悲しい」とも言われますので、自分もそうならないように気をつけたいものです。
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