人間は生きるために働き、お金を得ています。
汗水たらして社会に貢献し、毎日を幸福に生きることが私たちの最終目標です。
しかし、現実は真逆です。
朝から晩まで働き、休日出勤は当たり前、少ない給料で我慢するなど不当な扱いをされています。
これらを揶揄したのが、社畜という言葉です。
会社に飼いならされ、まるで家畜のような存在という意味を指します。
近年、社畜と呼ばれる人たちが増え続ける一方です。
ブラック企業がはびこる中、力を持たない社員はただひたすら耐え忍ぶことを余儀なくされます。
そんな社畜と呼ばれる人には、いくつか特徴があります。
ここでは、社畜の特徴について紹介します。
スポンサーリンク
目次です。
社畜の特徴
一般的な俗説
まず一般的に言われることは、自分に自信がなく、「一生会社に面倒を見てもらおう」と思っている、安定志向の方が社畜になりやすいです。
彼らは向上心がないのも特徴で、給料も高望みせず、年相応の給料で満足してしまいます。
本当はもっともらっていいはずなのに、何も言わず、社長や会社の幹部達の為に頑張って働きます。
周囲の人達と同じ行動をとりたがる同調性も強い、とされています。
また、積極的に活動する機会も少ない為、社外にネットワークがないのも特徴です。
彼らは、社内にしか頼れるネットワークを持たない為に、何かあった時の支援が受けられず、転職に踏み切れない、独立・起業できない、などの悩みも抱えています。
ただ、そうした悩みを抱える人がいる一方で、社畜化が進むと、会社で長年にわたり働かされていたにも関わらず、その会社でしか役に立たないようなスキルしか身につかないので、実際には転職や独立・起業などを考えることができないよう、会社側にコントロールされている、と言います。
異業種の人達との交流がないので、視野が狭く、古い時代の考えで柔軟性にかけているのも特徴です。
親和欲求が高い
彼らは、親和欲求が高いのも特徴で、孤独を嫌います。
組織に属し、みんなと一緒にいなければ寂しくなってしまいます。
自分と同程度の友達が多いのも特徴です。
社交的であったり、協調性もあるなど、長所も多いのですがビジネスシーンでは、裏目にでることが多々あります。
命令されるのが嫌いではない
命令されたり、指示されるのが嫌いではない人の多くは、社畜となります。
命令されたり、指示されることを嫌う人は、基本的にさっさと独立・起業し、自分で稼ぐことを選びます。
同調性が強い
社畜の特徴としては、同調性が強いのも特徴です。
先程も紹介しましたが、同調性とは、周囲の人達に同調した行動、態度のことです。
流行りものが欲しい、行列を見ると行列に並びたくなる、などの心理も同調性と言われています。
会社では、みんな残業してるんだから、残業した方が良いとか、「裏切れない」「恩知らず」と思われたくないなどの気持ちも同様に感じてしまいます。
結果、サービス残業も増え深夜作業の為の、栄養ドリンクが欠かせなくなります。
自己愛がない
社畜の特徴としては、自己愛がないことが挙げられます。
自己愛がないと、協調性はあるのですが、自分に自信が持てずに何事にも遠慮してしまう、と言います。
ネガティブ思考になりやすく、「どうせ」という単語を頻繁に使うようになります。
たとえば、才能を買われ、「独立・起業しないのか?」と聞かれたときでさえも「どうせ、上手く行かない」とか「どうせ失敗する」などと思ってしまいます。
最終的には「自分にはそんな能力はない」と自分で自分を否定し、あらゆる面で消極的になります。
自己愛とは、自分を愛すること(ナルシストのようなもの)ですが、長年にわたり社畜として、つらい状況に置かれることにより「学習性無力感」を覚えている、と言えます。
学習性無力感
学習性無力感とは、長年にわたって精神的あるいは肉体的なストレスにさらされることで、その状況から逃げる試みを諦めてしまうことです(アメリカの心理学者:マーティン・セリングマンによる提言)。
つまり、いくらがんばっても「どうせ無理」と思ってしまうことで、努力をしなくなるのです。
これは、うつ病のような状態とも言われることがあります。
サーカスの子象
この話になるとよく例えられるのが、サーカスの子象の話です。
サーカスの子象は小さい頃から、杭につながれ、大きくなっていきます。
子象の頃は、逃げようと必死に抵抗するのですが、子象に力は無く、逃げることはできません。
時が過ぎ、成長し大きくなった象。
力もついたのですが、子象の頃の記憶(逃げられない)がある為に「どうせ逃げられない」と努力すること自体を諦めてしまう、という例え話ですが、これは社畜の人も同様です。
会社
社畜の人達は、会社で、新人の頃からブラック企業の社長に洗脳されていきます。
ブラック企業では、会社を辞めること、休むこと、サービス残業をしないことは、「会社への裏切り行為だ」などという雰囲気が社内に漂っています。
時には、社員(第三者)をここまでするのか、というくらい怒鳴りつけ、上司には絶対に逆らえない、抵抗できないことを、第三者から学ばせ、集団をコントロールしていきます。
ブラック企業の社長の多くは、自分が一番、と考えているタイプが多く「従業員の為」と口では言っていても信じてはいけません。
学習性無力感を防ぐ方法
あまりにも強い自己愛はいけませんが、こうした「学習性無力感」を防ぐには、ある程度の自己愛や自尊心(自分は優れているという感情のこと)は必要です。
失敗したからと言って、ネガティブにならずにポジティブに考えること、自己愛や自尊心を持てるようにすることが大事です。
スポンサーリンク
何も言わない
社畜の特徴としては、何も言わないことです。
会社で働く以上、組織の命令は絶対になります。
どんなに上司が酷い扱いをしても、下っ端の自分は素直に従うだけです。
不平不満は許されない、我慢は美徳など自分の感情を押し殺します。
しかし、これは大きな間違いです。
どんなに強い人間であれ、感情に従うこともあります。
自分の感情に嘘をつき、心をボロボロにしてまで働くのは奴隷と同じです。
けれど、一度支配された心はそう簡単に取り戻せないのが現状です。
自慢話をする
社畜の特徴としては、自慢話です。
「私は何日間休んでいない」「この間は何十時間まで働いていた」など、社畜は自分の自慢話をする特徴があります。
傷ついた自尊心を回復するべく、意味のない働いたアピールをします。
当然、周りの人間に響かないのが相場です。
何故なら、周りの人たちも同じ扱いを受けているからです。
各々が傷の舐め合いをし、会社の不当を正当化しようという自虐的な考えです。
相手に自慢すれば、自分は会社に役立っていると錯覚できます。
しかし、これは違法です。
労働基準がありながら、会社は社員をロボットのように働けと命令しています。
それが当たり前になりすぎて、誰1人抵抗しないのは、上に相談しても無駄ということを理解しているからです。
夢や理想がない
社畜の特徴としては、夢や理想がないことが挙げられます。
夢や理想がないということは、つまりは他人任せの人生を送ることへの障害がなく、安易な考えをしてしまうことが多くなります。
社畜の人達の多くは、「仕事があるだけありがたいと思え」などと今まで言われてきたと思います。
高校、大学を卒業する頃には、そうした思考が定着しほとんどの人達が就職していきます。
そうした生き方を否定しているわけではないのですが、ただ、会社というのは、社長の夢を叶える為のもので、社長の独裁です。
社員は、社長の手駒でしかないのです。
夢や理想がないとこうして、いとも簡単に、社長の手駒になる人生を選択してしまいがちで、「自分の人生の為に生きる」という選択を諦めてしまうのです。
また、夢や理想を捨てた人は、夢や理想を語る人達に嫉妬し、どんどん心が濁っていきます。
同時に、向上心や物事にチャレンジする勇気すらも失ってしまいます。
自分を嫌いにならないためにも、夢や理想は捨てずに大切にする必要があります。
慣れ
社畜の特徴としては、慣れです。
忙しい毎日が何日もたつと、次第に慣れてきます。
今まで不当に感じていた毎日が、いつも通り、何ら変わりのない日々に見えてきます。
ここまで来ると、もはや会社に洗脳されています。
周りも平気な顔をしているので、自分が洗脳されている、という自覚は0です。
ブラック企業は、人の心をコントロールすることに長けています。
誰かが指摘しないかぎり、操り人形のような日々を送り続けます。
サービス残業が祟り、うつ病などを発症することもあります。
過労死することだってあります。
社畜の人がリストラされると、自殺に走ることもあります。
そうならない為にも、社畜という自由のない生活に慣れてはいけません。
最後に
もし、このような特徴が1つでもあれば、今すぐにでも自分を見つめなおすべきです。
自分を取り戻せるチャンスは、現実に目を向けたときだけです。
スポンサーリンク