職場や同窓会、結婚式など多数の人が集まる場所では、知らない人やあまり仲良くない人でも会話をしなければなりません。
大人になるとどんな場でも臨機応変に対応出来る、応用力がコミュニケーションにおいて大切だからです。
今回は会話をしていて「主語がない人」にフォーカスし、特徴と話し方のポイントを伝えていきたいと思います。
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主語がない人の特徴
まず、主語がない人とはどんな人かと言うといきなり動詞から入る人です。
具体的に言うと「そこの右にある青いファイル取って下さい」と言うところ、「それ取って」というような感じです。
主語とは誰が何のためにをハッキリさせる部分である為、そこを省略してしまうと聞き手にとっては理解しづらいのです。
飲み屋などで会話している時に、いきなり「あと1日早ければ間にあったんだ」と言われたらどうするでしょうか。
何を目的として話しているのかさっぱりわかりません。
このように主語がない人は、自分では理解しているため言葉を自然に省略して話してしまう癖があります。
主部がなく動詞から入る人は病気ではない
また、主語がない人は普通の人と比べられやすい存在です。
職場では普通に振る舞っていても心の中では「この人は病気なんじゃないか」とその症状が深刻な場合心配に思うことさえあります。
しかし、それはただ単に、主部から入りそれを話すのがめんどくさい、名前を呼ぶのが恥ずかしい、と言った理由や元々コミュニケーションをとるのが苦手な性格なのです。
ですので、決して「あの人は頭が悪い、病気なんじゃない」と思ってはいけません。
主部がなく動詞から入る会話をする人は、『どこか人と違うようなところに力を入れているから、会話が疎かになっているんだ』と思ってあげて下さい。
ただ、周りに迷惑をかけている時点で自己中心的な性格なのは否定できませんが。
主語がない人との会話方法
では、主語がない人との会話を成立させるにはどうすればいいのでしょうか。
それは聞き上手になればいいのです。
人を改めさせよう、変えようとする前に、まず自分が改め、変わればよい
と言う、丸山敏雄の言葉があるように、
話す側に改善を求めるよりも、まずは、自分を変える方がいいでしょう。
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聞き上手になる方法
まず上手に話を聞くには、意識を相手に向けることです。
人は嫌いな相手や否定的な意見には、聞きたくない、と相手との間に見えない壁を無意識のうちに作り出します。
従って、この壁を破り、意識を集中し、相手に心を向けることが必要なのです。
すべてはここから始まります。
一般には、次は聞き取る、聞き分ける、そして聞きだす、ことが聞き上手になる条件です。
しかし、主語がない人との会話で最も重要視されるのは「聞きだす」です。
故にここでは、主語がない人から如何にして主語を聞きだすかが最も大事なのです。
わからない点、明確ではない点を上手く質問して、主語を引き出すことが出来ればコミュニケーションはとれるということです。
会話の例
では、どうやって会話をするのか実例を出して説明します。
飲み屋などで会話している時にいきなり「あと1日早ければ間にあったんだ」
という話を参考にして解説します。
「あと1日早ければ」と相手が話した時に返す言葉として良いのは「早ければ何に間にあったの?」と相手の言葉をリピートするような感じで返します。
そっくり返すのではなく、主語を引き出させるように促すのです。
そうすると相手は「帰国だよ、あと1日早ければコンサートに行けたのにさ」など何について話しているのかを説明してくれます。
主語がない人は、無意識で言葉を省略しているため悪気はないのです。
であれば、聞く側がそれに自然に合わせてあげるのが1番良いのです。
もし主語がない人がお願いをしてきた時も同様です。
何についてお願いしているのかわからないのに適当に「わかった」と返事をするのは危険です。
なぜなら、例えばいきなり「あれ買っといてもらえるかな」と言われて、毎日同じものを買う習慣ならまだしも、たまにお願いされた時に自分の予想したものを購入するでしょうか。
何を買うかもわからないのにそんな事はしません。
「確認なんですけど」と相手が言った言葉にプラスして質問を返しながら確認するという方法が良いでしょう。
主語を引き出すのは難しい事ではありません。
何を、誰が、いつなどのワードを貰えば良いわけですから、自分が知りたい内容を返す癖をつけておくのがポイントです。
最後に
人は元々話したい、自己主張したい欲求がありますが、人は相手を受け入れることに関しては苦手なのです。
釈然とはしないでしょうが、主語がない人との会話では自分が聞き上手になって、相手がこれに上手に乗っかるには「何の話題なのか」を上手く引き出して、会話のキャッチボールが出来るようにしてあげるのが良いです。
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