俳句は初心者から見ると、作るのが難しくもみえます。
実際、何も教えて貰わないで作るとなると考え込んでしまうものです。
しかし、俳句には作り方があり、コツも存在します。
ここでは、秋の俳句を初めて作る方向けのやり方を紹介していきます。
スポンサーリンク
俳句を作る際は季語が必要
俳句には季語が必要です。旧暦だと7月~9月が秋になります。
旧暦の7月が秋とは感じにくいとは思います。
実際に現在使われている暦では約1か月ほど遅れて使いますので、8月の終わりごろから初秋になります。
俳句は5文字+7文字+5文字でその中に季語を入れ、今の状況を表すか近い将来を表すことに使います。
川柳
季語の概念がない(正確には季語は使ってもいいし使わないくてもいい)ものが川柳です。
よく似ていますので違いだけは把握しておくといいです。
秋の俳句【季語】の一例
さて秋の俳句の作り方ですが、まず季語は天候に関連するものだと「待宵の名月」来るべき人を待つ宵や「十六夜」、立秋。
コメの収穫は秋なので、豊作や凶作も秋を表す季語になります。
暦では祝日になっている敬老の日や体育の日も季語になります。
動物ではコオロギや鈴虫、ツクツクボウシも季語を表す言葉です。
他には秋に花を咲かせる植物や現在ではほぼ一年中食べれますが、秋に旬になっているサンマやリンゴ、栗も秋を表しています。
秋の俳句【季語】
ア行~ナ行までの季語の一例
ア行
「赤い羽根、秋麗、秋の服、秋風、秋の空、茨の実、イクラ 、稲妻、薄紅葉、運動会 、盂蘭盆会 、枝豆 、白粉花、 落し水 、万年青の実 」
カ行
「枯野の色、柿、榧の実 、榠櫨の実 、桔梗 、啄木鳥 、キノコ、凶作、銀杏 、臭木の実 、敬老の日、暮の秋 、栗飯 、コスモス 、牛蒡引く 」
サ行
「サツマイモ、桜紅葉 、秋刀魚 、終戦記念日 、震災記念日 、障子貼る、数珠玉 、鈴虫 、相撲 、蕎麦の花 」
タ行・ナ行
「天の川、台風、体育の日、太刀魚、七夕、大豆、月見、唐辛子、燈火親しむ、鳥兜、団栗」、「梨、苦瓜 、野菊 」
スポンサーリンク
秋の俳句の作り方の一例とコツ
秋の俳句の作り方の一例をあげると、自分に合った季語を最初か最後の5文字に持ってきます。
今回は「豊作」を先頭に持ってきて作ります。
これは4文字しかない為、「豊作を」「豊作に」「豊作の」など後に続けられる言葉で使います。
秋俳句のコツ
次は真ん中の7文字を考えたくなりますが、簡単に作れるコツがあります。
それは、落とし所になる最後の5文字をまず考えます。
最後に季語を持ってきた場合は次に最初の5文字を考えます。
最初と最後に何を使うかを決まったならば、あとは真ん中の7文字を前後の文章に合うように繋げれば出来上がります。
慣れてくれば、真ん中の季語を決めてから作るのもいいですが、上級者向けなのでスルーします。
秋の俳句を実際に作る
豊作を用いて一例を作ってみます。
最初に使うのは「豊作や」で季語を持ってきます。
これで季語の制限はなくなります。
次は稲穂の連想で「金色の穂」持ってきます。
「豊作や」「7文字」「金色の穂」。
最後に真ん中の7文字を前後の文章に合うように作ります。
「豊作や」「こうべを垂れる」「金色の穂」これで簡単に俳句を作りました。
上級者の俳句は一度読んだだけではなかなか情景が思い浮かばないかもしれませんが、後からくる奥深い味があります。
今回はあえて直感的にわかりやすい俳句を作りました。
最後に
初心者の場合は多くの俳句を作ることで慣れていった方が、結果的には、他の作品の長所を吸収し、自分独自の言葉で表すことができるようになります。
俳句の面白さ、奥深さを楽しみながら作るといいかと思います。
スポンサーリンク