金縛り、子供の頃頻繁に掛かることがあり、幽霊に取りつかれているのでは?と思うこともありました。
金縛りに合うと幽霊の姿を見ることがある人もいると思いますが、実際は幽霊ではなく、睡眠によるものだとされています。
それでは、これから詳しく説明していきます。
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金縛りについて
金縛りとは体を動かそうと思っても動かせない現象のことで、専門的には睡眠麻痺と呼ばれています。
1999年に日本で行われた調査によると、大学生の38.3%(男子32.6%、女子43.1%)がこの現象にあった経験があるという結果が出ています。
睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠の2つがあります。
レム睡眠
レム睡眠の特徴は眠りが浅く、脳は比較的活動している状態にあることです。
また、体は完全に弛緩している状態で、自律神経は不安定な状態にあります。
ただし、心臓や横隔膜などの不随意筋はレム睡眠の最中でも通常通り動いています。
ノンレム睡眠
それに対し、ノンレム睡眠の特徴は眠りが深く、脳は休んでいる状態にあることです。
また、体は休んでいる状態ですが筋肉の活動は少しあり、自律神経はゆったりした状態にあります。
レム睡眠の最中に何らかの理由で意識が覚醒した場合、脳から体を動かすように指令が出ても体は完全に弛緩しているので動かすことができません。
このように脳はある程度覚醒しているのに体は動かすことができないので金縛りとなります。
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金縛りの原因と掛かりやすい時期
金縛りが起きる原因はいくつかありますが、最も多いのは睡眠リズムの乱れとされています。
睡眠リズムの乱れ
起床時間と就寝時間が日によってバラバラという生活を長く続けると覚醒と休息のリズムが乱れてしまうため、レム睡眠の最中に覚醒しやすくなります。
その他には、精神的なストレスや極度の疲労、就寝前のカフェインの過剰摂取なども原因となります。
金縛りに掛かりやすい時期
金縛りは思春期を迎える15~18歳くらいの時期に起きやすい傾向があります。
その理由は、思春期を迎えると肉体的な変化が起きたり、精神的ストレスが増加するためと考えられています。
また、この時期は大学や専門学校への進学や就職などによって睡眠のリズムが乱れやすくなることも影響しているとされています。
金縛りを防ぐ対策
金縛りを防ぐための対策は、原因となっているものをなるべく遠ざけることが有効です。
睡眠のリズムの乱れが原因の場合は、できるだけ毎日同じ時間に起床と就寝をして睡眠のリズムを整えることが大切です。
また、精神的なストレスが原因の場合は、お風呂にゆっくりと入ったり寝る前に好きな本を読むなどしてできるだけリラックスできる時間を作ることが大切です。
ストレスの根本を解決できれば理想的ですが、それが難しい場合は自分なりのストレス解消法を見つけることが大切です。
お風呂にゆっくりと入ることは疲労回復にも効果があるので特に有効です。
また、抱き枕を使うのもリラックスした状態で眠りにつけるので有効な対策の一つです。
最後に
金縛り(睡眠麻痺)は、睡眠障害による起こる現象で、幽霊のせいではないということが理解できたと思います。
さらに子供の頃(学生)に良く掛かっていた理由も分かりスッキリしました。
これからは睡眠のリズムを乱さない、ストレスを溜めない生活を心がけたいと思います。
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