身長が160センチに近い女性の理想体重について、この場をお借りして書かせていただこうかと思います。
事前の知識として、理想体重について説明をさせていただきます。
理想体重とは、日本肥満学会という肥満の研究を行っている一般社団法人が、発表している健康的な身体の活動を行ううえで、安全とされる人体の重量を数値化したものです。
わかりやすく言うと、肥満の研究の専門家団体が導き出した病気になりにくい健康的な人間の体重の目安です。
主に高血圧、糖尿病、肝障害などの病気によって死亡するリスクが、この数値に近ければ低くなると思ってくれて良いと思います。
いずれの病気も、体重の増加・・いわゆる、肥満によって死亡リスクが高くなる病気とされています。
理想体重は、身長や性別によって細かく、分類されており、自分の条件に近い数値があります。
ここでは、身長160センチの女性を対象として、話を進めていきます。
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目次です。
160センチの女性の理想体重について
最近のネットの情報などを基にしてみてみると、160付近の女性の間では、40kg前後が、魅力的な体重の数値のようです。
46kg以上にもなると、太り気味という考え方を持つ人が多いということです。
日本肥満学会
日本肥満学会が発表している数値は、こういった意見と少し違います。
発表されている160センチの理想の体重は、56.32kgです。
10kg以上も差が出ています。
しかし、これは、女性の見た目に対する欲求を考慮に入れずに導き出した数値です。
56kgもあれば、見た目にふっくらとした印象が出てしまうと多くの方は考えているようです。
そのことを付け加えて顧慮し、導き出したのが、美容体重です。
美容体重
美容体重は、わかりやすく言えば、美容業界が健康維持に関して必要な最低体重を考慮して、尚且つ、見栄えの良い体系の人体の重量目安です。
痩せて見えたい人は、理想体重よりもこの美容体重に近づくことを目指せばいいということになります。
160センチの人の美容体重は、47.36kgです。
気が付かれた人も多いかと思いますが、前述した体重の目安は、健康のみに気をつけた場合も、見た目と健康に気をつけた場合もネットでみられた太り気味とされる数値を上回っています。
もし、あなたが、160センチ以上の身長の持ち主で、46キログラムに達していた場合も、病気や、見た目の大きさを気にしすぎる必要はないということです。
間違っているのは、あなたの体重の方ではなく、広まっている認識のほうなのですから、ダイエットを始める前にこの事を思い出していただけると日常を少しだけ、過ごしやすくなると思います。
女性が理想体重を求める心理
ここでは、女性が理想体重を求める心理について紹介します。
女性なら、痩せてちやほやされたい、スタイルをよく見せたい、などと思うことがあります。
これは「痩せ願望」と呼ばれています。
街を見渡すと普通の若い健康であるはずの女性の多くが、痩せているのが目立ちます。
ある調査によると女性は全ての年代において「自分のことを太っている」と実に2人に1人の割合で思っているそうです(70代は除く)。
こうした願望を持つ女性の中には、ダイエットがまるで必要ないスタイル抜群の女性さえもいるようです。
ではなぜ女性はそこまでして痩せたいのでしょうか。
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体型へのトラウマ
まず、一般的に考えられるのは、体型へのトラウマです。
太っている、体重が重いなどの理由で何かしら辛い思いをしたことが考えられます。
自己イメージの低下
また、痩せたいと思う人は自己イメージが低いといった特徴があるとも言われています。
自己イメージとは、自分に持つ印象のことで、セルフイメージなどとも呼ばれています。
この自己イメージが低くなるのは、人間関係に不安や不満がある場合や失恋によるショックを受けたときです。
この瞬間「自分はどうしようもない」「クズでダメな人間なんだ」という自己否定的イメージ(自分に持つ否定的な印象のこと)がわきそのせいで強く落ち込みます。
そして、こうした状態を解決する為に、キレイになる(痩せる)ことが必要と思い込んでしまうのです。
結果、現在では極端なダイエットをする女性が増えていると言われています。
極端なダイエットは摂食障害を引き起こす
極端なダイエットは様々な問題を引き起こすと言われています。
その代表的な症状が、摂食障害です。
摂食障害とは、痩せている=美しい人という文化的な価値観が作り出した病です。
摂食障害は「過食症」と「拒食症」に分類されます。
過食症
食べたい衝動が抑えきれず、短時間に多量に食べたり、吐いたりを繰り返し下剤を用いることで体型を維持しようとする症状。
拒食症
自分に対して太っていると思う感情が強く、食事を取ることができなくなる症状です。
最終的に餓死してしまうこともある、恐ろしい精神疾患です。
治療方法
摂食障害の治療方法としては、病院を受診しましょう。
精神科や心療内科を受診するのが良いでしょう。
過食症・拒食症ともに放置するのは大変危険です。
最後に
女性が理想の体重を求めることは悪いことではありません。
ただ、その痩せたい理由は何なのかを少し考えて見ることも必要かもしれません。
理想の体型を追い求めるあまり、過酷なダイエットで摂食障害になってしまっては意味がありません。
また、極端なダイエットは、バストを落としスタイルが悪くなる可能性もあるので注意しましょう。
軽い気持ちで始めたダイエットが最悪な結果に繋がることも考えられるのです。
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