左側の肩甲骨に痛みやこりがある場合、その症状を改善したい一心でその場所を押したり、揉んだりすると思いますが、一時的には痛みやこりといった症状が軽くなることもあります。
しかし、まずはその原因を突き止めることが最も大事です。
左側の肩甲骨に痛みやこりがある場合、様々な原因が考えられます。
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左側の肩甲骨の痛みとこりの5つの原因とそれぞれの対処法
筋肉痛
まずは、筋肉痛です。
普段、運動をしていない人が運動をすると筋肉痛になってしまいます。
では、なぜ左側の肩甲骨のみ筋肉痛になってしまうのかというと、多くの人は右利きですので、運動していなくても右手は使っています。
従って、普段の生活で使っていない左腕に関係している部分が筋肉痛になってしまうのです。
もちろん、普段、運動していたとしても、その運動で使ってない筋肉を酷使すれば筋肉痛になります。
従って、普段とは違う運動をし、その運動が左側の肩甲骨付近の筋肉を使うようであれば、筋肉痛になります。
この場合の対処法は、安静にすることです。
冷やすことも有効となります。
血行不良
次は、血行不良です。
デスクワーク等で毎日、同じ姿勢をとり続けると血行不良となり、痛みやこりを感じることとなります。
血行不良を改善するには、運動して筋肉を鍛えることが必要です。
筋肉には血液を心臓に送り返す作用があり、この作用が働きにくい状態になると血流の流れが悪くなります。
結果、痛みやこりを引き起こします。
同時に冷え性、血栓ができる、などの様々な症状も引き起こします。
故に仕事が忙しくても、体を動かし筋肉をつけることが必要です。
骨の歪み
そして、悪い姿勢を長い年月とり続けると、血行不良にとどまらず、骨が歪んでしまう場合もあります。
骨の歪みも痛み、こりの原因です。
この場合の対処法は、原則として姿勢を変えることです。
デスクワークで同じ姿勢をとらなければならないとしても、1時間に1回程度は伸びをする等して姿勢を変えましょう。
症状が酷い場合は、マッサージや整体が有効です。
骨が歪むほど姿勢が悪いのならば、当然、正しい姿勢に改める必要があります。
自分で意識して正しい姿勢をとることも大切ですが、骨が歪むほどであれば、自力での姿勢改善は難しいと言えますので、整体の力を借りた方が良いでしょう。
神経痛
また、神経痛の場合もあります。
原因は首の骨、頚椎です。
頚椎の中には脊髄等の重要な神経が通っています。
それらの神経は通常ならば保護されているのですが、何らかの事情で保護できなくなってしまうこともあり、そうなると神経痛を発症してしまうのです。
具体的には、頚椎椎間板ヘルニアや頚椎脊柱管狭窄症、頚椎部すべり症、変形性頚椎症等といった病気が考えられます。
これらの病気を根本的に治すことができるのは手術です。
ただ、大掛かり、且つリスクがあるために手術ではなく、症状を緩和することを目的とした薬物療法等が行われることが一般的です。
心臓疾患
そして、心臓疾患の場合もあります。
実は、心臓には痛みを感じる神経がないのです。
その代わり、心臓が不調になると心臓の周辺に痛みを感じるようになります。
左側の肩甲骨は心臓周辺ですから、心臓疾患の可能性があるというわけです。
この場合は、命に関わることですので、直ちに医療機関で治療を受ける必要があります。
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