お菓子作りやパン作りなどで使うことの多い製菓材料となるのが、ベーキングパウダーとドライイーストですが、両方ともに生地を膨らませるために、どこがどう違うのか疑問視されている事の1つです。
膨らませる使い方は似ていても、食感などに違いがあり、異なる違いを把握して上手な使い方でお菓子やパンを手作りしてみるのが適しています。
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目次です。
ドライイースト
例えば、イースト菌を乾燥させたドライイーストは炭酸ガスによって生地を発酵させるには寝かせの時間が必要で、時間を掛けて膨らませます。
詳しいメカニズムとしては、乾燥した酵母で糖を酵素反応でアルコールと炭酸ガスに分解することで膨らむのですが、水分を加えることで活動を始めます。
発生した炭酸ガスは生地の材料でもある小麦粉に含まれるグルテンに閉じ込められ、40度の温度で発酵が進みます。
ドライイーストを使用する場合にもっとも適しているのがパン生地への使い方で、ベーキングパウダーと異なり、膨らます力が非常に強く、パン生地に利用されるグルテンが多い強力粉との相性は抜群です。
また、発酵する過程において、アルコールの香り成分がプラスされるのでパンの風味を増すことができ、もっちりとした食感にも繋がるのが特徴となります。
ベーキングパウダー
逆にベーキングパウダーは炭酸水素ナトリウムなどを原料とした膨らまし粉で、水分と熱を加えることで炭酸ガスが発生して、その気泡で生地が膨らむのが特徴となり、ドライイーストとの違いは熱を加えている最中に膨らむ点を挙げることができます。
詳しいメカニズムとしては、水と加熱で反応して分解されて炭酸ガスを発生し、苦味の元になる炭酸ナトリウムは酸性剤で中和されることで無味になります。
膨らませる力は弱く、炭酸ガスの発生も短時間であるのが特徴で、イーストのように発酵する時間を不要とし、粉に混ぜて熱を通すだけで簡単に膨らんでくれます。
イーストは糖を分解してしまうために甘味が抑え気味ですが、ベーキングパウダーは甘味がしっかり感じられるため、ケーキやクッキーなどの焼き菓子作りに使用されます。
ベーキングパウダーとドライイーストの違い
違いとして、ベーキングパウダーを使ってパンを作る場合、膨らまずにカチカチとしたハードブレッドとなりますし、逆にイーストでスポンジを作るともっちりしたパン生地に近い仕上がりになります。
両方に使えるお菓子にはドーナツがあり、イーストでもっちりふんわり食感に、ベーキングで外はサックリ中はふんわりした食感に仕上げることができます。
スポンジがふんわり仕上がる理由にはメレンゲの力が大きく、ベーキングはそのサポート役となります。
使い方としてはイーストはパン生地に、ベーキングはお菓子作りに適しているため、それぞれの特性を活かした使い方で楽しむのが最適です。
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ベーキングパウダーの代用、重曹、ドライイーストについて
ここでは、ベーキングパウダーが無い場合の代用品について紹介します。
ベーキングパウダーを重曹で代用【体験談】
私はよくプライベートでケーキを作るんですが、作り始めていざベーキングパウダーを入れようとした時にかぎってないんです。
「最悪です」準備が悪いのもありますが、この前までは確かにあったんです。
結論としては、きっと家族の誰かが使ったんでしょう。料理好きの家族にも困ったものです。
となると何か代用品になるものを探さなくてはなりません。
買いに行けば良いのかもしれませんが、プライベートの自分用ケーキのために今からわざわざ買い物に行くのもめんどくさいわけで、
何か代用になるものはないかとネットで探してみると、重曹が代用には適しているという記事を見つけて「これだ!」と思い試して見ました。
結果、見た目はOKで「成功?」と思いましたが、食べてみると少し苦いのです。
分量も関係している所もあると思いますが、いつものようにはいかないものです。
ですので、私のようにどうしてもケーキが食べたくて、プライベート用であれば、重曹の代用でも良いかもしれません。
たた味に関しては、ちょっと苦みがあるかもしれません。
ベーキングパウダーをドライイーストで代用
上記の記事を読み「重曹じゃなくてドライイーストで代用すればいいのでは」と思った人もいると思います。
私もそうです。
ですが、何故、「ベーキングパウダーは重曹で代用できるのか」ということの理由をまずは説明します。
ベーキングパウダーは元々、重曹に酸などを加えて加工してあるものなのです。
そのことから、代用が可能になっています。
しかし、ドライイーストと言えば、「イースト菌・・・菌です。」
菌ですので、ケーキにドライイーストを加えても膨らまないでしょう。
これは、パンなどに使われるもので、使用する用途が違います。
このことからもわかることですが、使わないのが無難になります。
最後に
ベーキングパウダーとドライイーストにはそれぞれ特徴があり比べてみると全く違うものであることがわかります。
代用につきましても、私のように準備が悪いと代用品に頼らなくてはいけず、代用が悪いというわけではありませんが、やっぱり本物を使うのがおすすめです。
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