秋が深まる頃に見かけることになる銀杏、イチョウの種子、秋の味覚として有名なもので、季節に一度は食べておきたいものとなります。
- 脂質
- 糖質
- タンパク質
- ビタミンA、B群
- ビタミンC
- 鉄分
- カリウム
などを含んでいて、栄養素が豊富に含まれています。
それゆえ滋養強壮、強精効果、膀胱や肺を温める働きがあって、頻尿や夜尿症の改善に良く、ぜんそくの治療や咳止め、たん切りなどに効果があります。
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銀杏について
中国では、スタミナ食としてごま油に漬けたものを強壮剤に、乾煎りしたものを夜尿剤に使用していました。
落ちてきた果実には独特のにおいがあって苦手という方もいるでしょうが、加食部分である殻の中の胚乳部分は臭みはなく、その独特の味わいからファンも多いはずです。
もっともシンプルな食べ方としては殻ごと炒って身を取り出して食べる、茶わん蒸しの具にするなど、季節を感じさせるものとなっています。
しかしながら、銀杏というのは注意が必要で、食べ過ぎると中毒を起こしてしまうことがあります。
銀杏を食べ過ぎた場合の症状
どういった症状を起こすかというと、早ければ1時間以内に、遅くとも12時間後には、
- 消化不良
- 腹痛
- 下痢
- 嘔吐
などの食中毒の症状が出てしまいます。さらにもっと酷い場合は、
- 痙攣
- ふらつき
- 呼吸困難
- ショック
- 意識消失
などを引き起こして、最悪の場合は死に至ることもあります。
銀杏の食用による死亡の事例は、第二次世界大戦の前後に多く、これは食糧難となって食べ過ぎによって引き起こされたことが考えられます。
昨今では少なくなってきましたが、それでも症例の報告は時々あって、死亡に至らないまでも危険な症状を起こしています。
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幼児や子供は銀杏の食べ過ぎに特に注意する
そして、特に注意が必要なのが幼児や子供で、特に3つ未満の子の症例がよく報告されています。
これは自分で食べる量が分からないことが原因となっているので、銀杏に限りませんが、保護者が一緒についていて食べる必要があります。
しかも幼い子供の場合は抵抗力も少なく、最悪の事態に陥ることも考えられるので注意してあげることが必要となります。
体にとって、特に冬を迎える前に摂っておきたい栄養や効果を持っている銀杏ですが、食べ過ぎによる中毒だけは気を付ける必要があります。
特に自分で量を考えて食べられる大人に対して、子供、特に幼児はどこまでが大丈夫かというラインが分かりませんので、気にかけてあげることが大事です。
銀杏の具体的な食べても良い数や量はどれくらい
子供の場合は、
7個未満なら食べても問題ないとされていますが、7個以上の量を食べてしまうと、中毒症状を引き起こすとされています。
大人の場合は、
40個未満なら食べても問題ないとされていますが、40個以上の量を食べてしまうと、子供の場合と同じく中毒症状を引き起こすとされています。
しかし、身体に良いといわれるさまざまな食材も食べ過ぎると、身体に悪影響を及ぼすことがあるので、銀杏だけを気を付けるのではなく他の食材にも気を付けることが大事になります。
治療法や処置、対処について
もし、銀杏の中毒症状のことを知らず食べ過ぎてしまった人、または、知っていたのに銀杏にはまってしまい食べ過ぎてしまった人は、中毒症状の初期の段階で医療機関を受診するようにすることが、最善の処置や対処、治療法にもなります。
最後に
銀杏の危険性をしっかりと理解して、秋の名物を美味しく食べられるようにしましょう。
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