お彼岸にはお墓参りをするという習慣がありますが、その具体的な日にちはいつなのかということをしっかりと理解できていない人もたくさんいます。
よく耳にする言葉ではありますが、知っているようで実は知らないという人が多くなっています。
そこで、気になるのがお彼岸の意味に関してです。
お彼岸は春と秋の年に2回ありますが、その意味や歴史をしっかりと把握しているという人は少なくなっています。
お彼岸の歴史
歴史を調べてみると、平安時代にまでさかのぼります。
これほど深い歴史があるのかと驚く人もたくさんいますが、平安時代には政権を争う戦いがたくさんありました。
その中でこの世から仏様の教えが亡くなってしまうというような思想が広がってそれが社会現象となっていました。
そこで仏教の信者達が、これで報われないのであれば自分が死んでから極楽浄土に行くことができるようにとその考えにすがるようになりました。
このような考え方は最初は浄土宗の人たちだけに広がっていたのですが、その後の長引く戦乱のなかで一般の人にまで広がるようになっていました。
仏教の教えのなかには何でもほどほどにしておくのが良いという考え方がありますが、これを中道と言います。
この考えと合わさってできたのがお彼岸になります。
これがお彼岸の歴史となっています。
春と秋のお彼岸の意味
また、春分と秋分の日には昼と夜の長さが同じになっています。
この時期は暑すぎず寒すぎずちょうど良い季節であるということもあり、また太陽が真西に沈む時期ともなっています。
これが極楽浄土の阿弥陀仏を礼拝するのに良いという考えのなかで、浄土をしのぶ日として定着していきました。
すなわちお彼岸はこのような不安な気持ちから生まれた思想と言うことになります。
これがお彼岸の意味を表しています。
お彼岸は春分の日と秋分日の2つの日を真ん中にするように決められています。
このようにお彼岸の意味には深い、いわれがあります。
今まで何気なしに過ごしてきたお彼岸ですが、非常に歴史のあるものなのです。
春と秋のお彼岸はいつからいつまで
お彼岸は、平安時代という非常に古い時代からあり、固定された日ではなく春分の日や秋分の日がずれると言うこともあるので、それに合わせてお彼岸も少し前後するようになっています。
- 春のお彼岸は、春分の日を真ん中にするように1週間
- 秋のお彼岸は、秋分の日を真ん中にするように1週間
と決められています。
最後に
このようにしっかりと意味を把握したうえで、新たな気持ちで毎年ご先祖様に手を合わせることで気持ちも変わってきます。
スポンサーリンク