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阿修羅像の3つの顔の意味とは

      2016/10/09

 

阿修羅像といえば、奈良の興福寺におさめられているものが日本で最も有名と言って良いでしょう。

険しい中にも憂いを帯びたその表情は、歴史好きの女性から人気を博しています。

さて、その阿修羅像を詳しく思い描いて見てください。

顔が複数あったのを覚えていますか。

腕も複数本はえています。

実はこの像、三面六臂(さんめんろっぴ)と言いまして、顔が3つ、腕は6本生えています。

腕がたくさん生えているのは、阿修羅のルーツであるインドの神々が、そういう姿をしているためで、日本で作られたであろうこの像も、それに倣ったのでしょう。

ここでは、この阿修羅像が持つ3つの顔の、それぞれの意味について深く考えてみたいと思います。

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阿修羅像の3つの顔の意味

 

諸説はあるのですが、「憤怒の形相である」ということがお経に書いてあるので、それは間違いないようです。

(憤怒の形相:怒りに打ち震えた恐ろしい顔つきのこと)

ただ、3つの表情をそれぞれ見比べて見ますと、微妙にですが様子が異なります。

説を見て行く前に、阿修羅という青年が何者なのか、そこから探っていきましょう。

阿修羅

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阿修羅は、「八部衆」というグループに属する、仏教の守護神です。

はじめは生命を司る善良な神と位置づけられていたのですが、時代を経るにつれ、帝釈天(たいしゃくてん)という神にその地位を奪われていきました。

今の私達も、彼からは善良なイメージは受け取らないのではないでしょうか。

帝釈天にお株を奪われたからか、阿修羅は帝釈天と争いばかりするキャラクターになっていきます。

戦いのきっかけは、物語上では、娘を誘拐されたからであるとか、恋人を略奪されたからとか、こちらも諸説あります。

何にせよ、かけがえのない存在を奪った帝釈天に、彼は怒り狂い、戦いを仕掛けたのだといいます。

この、阿修羅と帝釈天の途方もない争いの数々を「修羅場」と呼ぶわけです。

さて、そんな背景があり、彼は戦闘神へと徐々に姿を変えていきます。

ただ、その戦闘の背景には、愛するものを奪われる悲哀、怒り、やるせなさが、色濃く反映されているのです。

この戦闘では、阿修羅は一度も帝釈天に勝てなかったとされ、その悔しさも、あの表情を形成する一因になったかもしれません。

戦いを続けるうちに、彼は恨みや憎しみの感情に呑み込まれていきます。

そのうち”赦す”(ゆるす)という感情すら失ってしまった彼は、修羅界(人間界と餓鬼界の間)ヘ追放されることになります。

そんな彼の悲しい人生に思いを馳せながら、今一度あの像の表情を思い出してみましょう。

彼の表情から、どんな意味が、感情が、想像できるでしょうか。

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有力な説

参考までに最も有力な説としては、この像をおさめる国宝館館長のものが挙げられます。

向かって左、右、正面の順に、時間が流れているそうで、左は、感情を抑えきれない反抗的な、幼い阿修羅。

右は、過ちに気づき悩み始めた思春期。

そして正面が、後悔の念が深まる中で、それでも一筋の光を見出そうとする青年の姿。

まるで、悩みの中を生きていく人間のようではないかと館長は仰っています。

三面六臂

また阿修羅像は前途しましたように三面六臂の像で、複数の顔や手を持つ多面多臂像(ためんたひぞう)とも呼ばれます。

多面多臂像の中でもこの像は、左右対称の関係にあり、顔や腕が、バランス良く配置され、シンメトリーの美しさを出しています。

ただ、日本以外で作られた像の場合には、この左右対称性のバランスは崩れ、三面六臂ではない像も多くあります。

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日本の阿修羅像は、古来から受け継がれてきた美しい造形が反映されていると言えます。

 

最後に

 

以上、阿修羅像の顔の意味について紹介してきましたがどうでしたか。

阿修羅像は、悩みの中を生きていく人間を表している説が有力と思われます。

また、この像が人気なのは、三面六臂のシンメトリーに魅力を感じるからとも考えられています。

人間は、元々、対称性がある顔や物に魅力を感じる生物でもあるからです。

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