子育て

子離れできない母親の特徴6つと、弊害2つ

投稿日:2016年8月24日 更新日:

 

親の存在を「わずらわしい」「あまり好きではない」という大人は多くいます。

親だけにその好意を無駄にはできず、時にはその期待に応えようと自分の限界を超えて頑張ってしまうこともあります。

そして、このことは子供の人生に悪影響を及ぼしていることが多々あります。

特に母親との関係がストレスとなり不調をきたす人は多いです。

良かれと思って、結婚を無理に勧めてくる母親などもそうでしょう。

ここでは、そうした子離れできない母親の特徴とその弊害について紹介します。

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子離れできない母親の特徴

 

先回りしてしまう

まず、子離れできない母親の特徴としては、子供がやることを先回りしてしまう事です。

確かに親の助けがなければ、何もできない時期が子供にはあります。

しかしながら、成長するにつれて、直接親が手を出さなければならない事は減っていくはずです。

それをいつまでも、自分がやった方が早くて上手に出来るから、とばかりに手を出すのは感心できません。

その精神状態は、要するにいつまでも子供を、成長できない、自己管理できない、手助けが必要な存在と見做しているわけです。

常に子供の事だけを考える

また、常に子供の事だけを考え、まるで子供を自分の世界の中心においた思考をすることもそうです。

子供の事だけを考えなければならない時期は確かに存在します。

しかし、それも成長するにつれて減っていくものです。

何時までも子供のことを考える母親は、自分の人生が子供の事だけ、というある意味悲しい人なのです。

親の意見を押し付ける

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加えて、親の意見を押し付ける事も、子離れできない母親の特徴でしょう。

母親としては、自分が正しいと思うからこそのアドバイスなのでしょうが、別な見方をすれば、成長した子供を未熟な考えしかできない存在、間違ったことばかりやってしまう存在と見做しているわけです。

これは親としての支配欲求が強すぎることに問題があるのです。

人間は、誰しも支配欲求を持つものですが、日常での不満や不安からくる感情的な痛みが強まると誰かを支配したい欲求が強くなります。

それは、弱い立場である人に向けられます。

その為に、子供に自分の意見を押し付け服従させようとしていると言えます。

ちなみにこの行為がエスカレートしたのが虐待になります。

子離れできない親は、言葉で子供に心理的虐待をしていないか自問自答する必要があります。

母親コンプレックス

子離れできない母親の特徴としては、母親コンプレックスが挙げられます。

母親コンプレックスとは、母性を欲っし、母親から離れることができない状態を指します。

母親コンプレックスは、子供だけでなく母親も同じように子供に依存します。

これは「共依存」と言われます。

(共依存:特定の相手を頼り、そのもう片方も相手に頼られることで無意識のうちに自分の存在理由を確認している状態のことを言います)

この関係性が強いと子供の場合には、親離れができず、母親の場合には、子離れができなくなってしまうと言われています。

原因について

この原因として挙げられるのが、間違った子育てです。

  • 子供に対して過保護すぎる(過保護型)
  • 子供の思うがままにさせる(過服従型)
  • 子供を支配する(過支配型)

などの3つが、母親コンプレックスを引き起こす原因とされています。

対策

対策としては、自立することが挙げられます。

環境を変え、親との繋がりを断ちます。

また、思春期を過ぎた子供は一人で寝かせることが良いとされています。

母子一体化

子離れできない母親の特徴としては、母子一体化が挙げられます。

母子一体化とは夫婦関係よりも、母親と子供との繋がりが異常に強い家庭環境のことを言います。

このような母子一体化の原因としては、夫の存在が薄く、仕事で忙しく父親が不在の家庭と言われています。

こうなると、母親は子離れできなくなってしまうとされています。

嫁姑問題

また、こうした家庭で育った子供が大人になり結婚すると、嫁姑問題に発展しやすいようです。

姑からしたら大事な息子を取られるわけですから、嫁と対立関係になり、やがては三角関係(息子・嫁・姑)になります。

この対策としては、息子が姑と距離を置き、夫婦がそれぞれに良い関係作りをすることが必要とされています。

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教育ママ

子離れできない母親の特徴としては、教育ママが挙げられます。

教育ママとは、子供が小さい頃から習い事やスポーツ、勉強などの英才教育に積極的な母親のことです。

こうした母親は、子供に過度な期待を寄せ、子離れできません。

上手くできないことがあると「どうしてできないの!」「OOちゃんはできるのに!」などとプレッシャーを与えることもあります。

教育ママが生まれる原因としては、日常生活に満足していないなど自分自身の問題からきているとされています。

つまり彼女らは、この虚しさ、満たされない思いを子供に向けているのです。

これを心理学では「代償行為」と呼びます。

代償行為

(代償行為:欲求が満たされない場合、それを別の形で満たそうとする行動)

代償行為は、子供に悪影響を与えることがあります。

例えば、個性がなくなる、大人になっても幼い、親に依存してしまうなどの可能性が挙げられています。

同一視

また「同一視」の心理も働いていると考えられています。

(同一視:他人の特性を自分の特性のように感じようとすることで、自分のコンプレックスを解消しようとする屈折した心理状態。人間の防御機制の一部)

 

このような行為は、どちらも良いものとは言えません。

親は子供の意思を尊重することが必要です。

 

子離れできない母親の弊害

 

以上で子離れできない母親の特徴を述べましたが、それによって子供に及ぼす弊害を挙げてみます。

自分で考える力が弱くなる

まず、自分で考える力が弱くなります。

母親がいなくなれば、その代りになる人間の指示がなければ何もできない人間になるという事です。

また、失敗におびえて何の挑戦もしない人間になる可能性が高くなります。

親の言うとおりであれば、上手く乗り越えられた試練も、親から離れれば自分で立ち向かわなければなりません。

失敗した結果を受け止めて反省し、次に活かすという思考能力が育っていなければ、何時まで経っても無難な選択しかしなくなる、という事です。

そして、こうした母親への依存は依存的人格障害を引き起こすことがあります。

依存性人格障害

依存性人格障害とは、自分への自信喪失、他者への依存度が強くなるパーソナリティー障害です。

何でも人に頼ってしまうのが特徴で、その為に他人に対して従順になってしまいます。

彼らは、他人から気に掛けてもらえなくなることを恐れているため、自分の願望よりも他人の願望を叶えることを重要視します。

悪いことでも、命令されれば実行してしまう可能性すらあります。

こうした人格障害は、過干渉(かかんしょう:余計なお世話)が原因とされています。

つまり、子離れできない親の元で育った子供は、依存性人格障害となってしまう場合があるのです。

子供が自分の人生を自分で決める力が弱くなる

子離れできない母親の元で育った子供の最も大きな弊害は、自分の人生を自分で決める力が弱くなる、という事です。

親の言うとおりにやっていればよい、という母親からのメッセージは、子供をいつまでも縛り付けることになります。

親子といえども同じ人生などありえませんし、自分らしく生きたいという欲求は人間本来のものです。

人はやがて自我が芽生え、自分一人で考えて生きていくようにできています。

子離れできない母親は、自分の子供を信用せず、将来を考えていない事と同じなのです。

精一杯時間を掛けて世話をする時期も必要ですが、少しずつそんな時間は減らしていきましょう。

強く愛するがゆえに、子供を信じ、見守る姿勢に転じていくことこそ、求められるものなのです。

 

最後に

 

子は親を選べません。

子供の将来を考えた時、どうしたらいいか親ならしっかりと考えてあげることが必要です。

子供の場合は、親からの自立が必要となります。

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